セヴァン•スズキの伝説のスピーチをふたたび
2016年 04月 16日
今回地震が起こったのは阿蘇山のある熊本。九州は阿蘇にしろ桜島にしろ活動中の火山も多いですし、その桜島の近くに現在稼働中の原発があることは、九州のみならず、日本全体、いや世界にとっての脅威になっています。
欧米の石やレンガ造りの建物と違い、日本の建造物は木と紙で出来ています。日本人は、自宅や町が災害や火事にあっても、そのたびに壊しては造り、壊れては造り、燃えては造りを繰り返しながら幾世代も生き抜いてきました。
でも、そこに原発が一基でもあり、それが破壊でもされてしまえば、何が起こるかは3.11で経験済み。人々が起こった災害の喪失から立ち上がり自宅を町を再建しようにも、立ち上がる故郷を失ってしまう。地球全体が、自然が、海が汚染されてしまう・・・。
人間が犯した罪に人間だけがその天罰を受けるのであれば当然の報いとも言えるでしょうが、何の罪も咎もない動物たち、植物や自然、水、空気までもがその報いを受けてしまう・・・。
今回、原発の委員会や環境大臣は、今回の地震は原発に何の影響も問題もないと判断したそうですが、その判断の責任は、1000年後、10000万年後の地球に対しても負っていただけるのでしょうか?
同様に、活発な火山活動と地震が多発する地域(つまり「日本」ということになりますが)に原発を作る決定を下した人々、賛成した方々、そして、建設されるがまま何もしなかった私たちは、その選択の責任を1000年後、10000年後の地球の未来にどう申し開きをしたらいいのでしょう。
セヴァン・スズキさんがブラジルのリオデジャネイロでスピーチをしたのは1992年。どうやって直すかわからないものを、私達は相変わらず、作り続け、そして壊し続けています。
このスピーチをもう1回、素直な心で聞いてみませんか。