折り鶴カップ&ソーサー
2016年 02月 21日
『伊勢志摩サミット開催まで、あと100日を切りました。
伊勢志摩サミットでは、G7の各国首脳が集まり、これからの世界について、真剣な話し合いがされます。 緊迫した世界情勢の話し合いの際に、すこしでも平和への対話が進むように 「生きとし 生けるものが 幸せでありますように」と祈りの言霊の入った、平和へのメッセージをデザインしたコーヒーカップ&ソーサーで、首脳たちにお茶を飲んでいただき、それをプレゼントしよう!というプロジェクトが、伊勢で立ち上がりました。
デザインは、書家で詩人でアーティストの小林勇輝さんの作品です。 「生きとし 生けるものが 幸せでありますように」という文字が折り鶴の形を成し、稲穂の篆書の文字が入ったデザインです。
カップを作るには、100個単位で発注しなければいけず、制作費は1客12000円なので、合計で120万円必要です。 このプロジェクトを成功させるために、どうか皆様のお力を貸してください』
早速、寄付を呼び掛けるクラウドサイトに行ってみました。
そこには、このプロジェクトの意図と、カップ&ソーサーをデザインした作家の想いが書かれていました。
今年のサミットが伊勢志摩で開かれることには何かしらの意味があると思っておりましたが、同時期にフランスのテロの事件のニュースを知り、さらに平和とは何か、どうすれば平和へとつながるのかということを真剣に考えました。作家は作品で訴えてゆくことしかできません。しかし、それこそが世界に対する志事のひとつであると思っています。それは蝶のはばたきほどの小さな小さな力かもしれませんが、その平和への小さな祈りがやがて大きな平和へのうねりとなるようにとの想いからいくつかの言葉が生まれました。
「ホシハイマ 大イナル日ニ極マリテ セカイヲ救ウ ヒトツナギノ和」
「平和への 小さないのり 風となり 大きなうねり 歴史動かす人類の 意識のしんか 世界から 争いのひの とわにきえたひ」
「無垢で小さい ぼくのては 未来をまもる かのうせい 無垢にかがやく すいしょうの わたしのひとみ なかよしな けしきをいっぱい うつしたい こころふるえる はじまりの はじまりはじまり あたらしい きせきのとびら いまひらく」
これらの言葉は、世界のどこかの誰かが真剣に平和を祈るイメージが切り取られて生まれてきた言葉や、これから生まれてくるいのちの視点に立って、未来へ平和のバトンを渡したいとの思いから生まれてきた言葉です。
しかし、真摯に平和を祈る言葉として、もの足りなさや、言葉かずの多さを感じておりました。ある方にお会いして、お話を伺い、感じていたもの足りなさのひとつに気付かされました。それは、ひとという視点からだけで切り取られていた言葉であったからです。平和という状態を生み出している、ひと以外のもの全てへも「当たり前」ではなく「有り難い」という感謝を感じ、今だけではなく、過去、現在、未来、とつながる全てにも感謝できたとき、今回の作品の言葉は、私が詠んだ詩ではなく、いままで祈られてきた、そしてこれからも祈られてゆくであろう、普遍的な言葉から選びたいと思うようになりました。そしてたどり着いたのが
『生キトシ生ケルモノガ幸セデ在リマスヨウニ』という言葉でした。
そしてこの言葉を何枚も何枚も紡ぎ、何百枚、そして一千枚を越えるほど書き重ねることで、平和を祈る折り鶴のカタチへと結晶させてゆきました。 (以下略)
友人のメールにはこうも書かれていました。
陶器ブランドの「ナルミ」が製作するのですが、その工場が伊勢の伊雑宮の近くにあるんです。このカップには、有りえない、ある神仕掛けが完璧に幾重にも入っている、鳥肌もののカップです。
そのいったんは、このプロジェクトを呼び掛けるサイトでも垣間見ることができます。
ご参拝に行かれた方はよくご存じですよね、伊雑宮、ご神気あふれるお宮です。その近くで作られるなんてなんとも有難い!
様々な想いと祈りが込められたこの折り鶴カップ&ソーサー。
4月8日までに120万円が集まれば、いよいよ制作が始まります。各国首脳に手渡されるこの折り鶴のカップ&ソーサーを注文しておけば、同じものが、後日、自宅に届きます。
ですから、寄付というより、このプロジェクトにご賛同して、事前に折り鶴カップ&ソーサーを注文しておく、という感じでしょうか。
実は今日、私は、ずっと使っていた古いマグカップにサヨナラしようしていたところでした。
店先で見つけて可愛いなぁと買ってきたものや、人からいただいて集まっていたものなんですが、カップのサイズも色もテイストも全てバラバラ。そろそろ品質のいいものに買い替えようと思っていたら、このお知らせ。
いいタイミングだなと、私もさっそく2客注文させていただきました(広島県人は、折り鶴にももれなく反応する)。
春先、ちょうどそんな気持ちになっていた方は是非。
クラウドファンドなので、事前登録が必要だったりと、ひと手間必要ですが、
「五穀豊穣」の印である稲穂と、「生キトシ生ケルモノガ幸デ在リマスヨウニ」と世界の安寧を願う折り鶴と、太陽の光とで出来上がる世界が、このカップ&ソーサーでお茶を飲むたびに立ち上がってきますよ。
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