『モノが減ると心は潤う 簡単「断捨離」生活』
2016年 01月 26日
この本では、ひでこさんの東京の自宅の写真がふんだんに使われ、普段どのように暮らしていらっしゃるか一目瞭然わかります。それはそれは潔くシンプルな暮らしぶり。
龍生先生がお持ちの本は、開くとアンダーラインと書き込みがたくさん!さらに読みたいページにすぐに行けるようラベルまでついてました。
マークからコンテンポラリー風水を学ぶ課程で、これまでたくさんのお宅にお邪魔させていただきました。
中には、あまりのモノの多さと雑然としたお宅に、きっとこのご家族は、スッキリとした暮らしや快適な住空間を小さい頃から体感したことがない、身近でもそのようなお宅がなかったんだろうなーと思うことが何度かありました。そういう方には、なおさら、この本はおすすめです。私は、もともと片づけベタ、整理ベタなので、モノに対する向かい方も含め、かなり参考になりました。
まず私が参考にしてみたのはキッチン。『水切りラックを置かない』です。
夜、洗った食器や鍋類は水切りラックに入れ、フキンでふかずそのまま自然乾燥させ、乾いたら棚に収める、というのが普段の私の方法(実家では食器乾燥機を使っていました)。やましたさんは、キッチンペーパーを重ねてその上に洗った食器類をふせ、水が切れたらキッチンペーパーで食器をふいて棚に収める、という方法。
水切りラックを使わないことで、洗った食器類は「一時置き」されていることが明確となり、すぐにお皿をふいておさめる、という流れが生まれるんだとか・・・。食器乾燥機や水切りラックがあると、いつも流しの横にはモノが置いてあることになりますが、水切りラックすらないことで、何も置いてない広々キッチンが「いつものキッチン」の景色なわけですね。
ちなみに、やました家では、食器洗いにスポンジは使わず、テーブルにも食器拭きにも、フキンも使わず、キッチンペーパーが大活躍しています。
なるほどーと思ったので、まずはお試しで、1週間前から、我が社もシンク横にあった水切りを撤去してみました。水切りラックはキッチンには必須と思っていましたが、これは子どもの頃からの刷り込みであり思い込みですね。
確かに、水切りラックがないと、キッチンの水平線が広々します。洗った食器を置きっぱなしにしないようになります。
残念ながら、これまでずっとまな板を水切りカゴと一緒に置いていたので、まだ、まな板が水平線を遮っているんですが、まな板が使いやすく、水平線を邪魔しない定位置が見つかれば、我が家のキッチンも多少なりとも広々しそうです(ちなみに、やました家では、小さなまな板を壁にぶら下げています)。
ウチのキッチンカウンターには、ジューサー、ミキサー、ディハイドレーター、柑橘系絞りなどを常時置いており、棚に収めるということはしてないんですが、ひでこさんは品のよいヤカンが1つ乗っているだけのキッチンを理想とされています。
去年、私は、ひでこさんを我が家の食事会にお招きしたことがあるですが、やました家の美しいキッチンをみたら、我が家のキッチンは相当ゴチャゴチャしたカオス。さらに当日は、10人分の食事を作るのに(友人が!)、キッチンは戦場と化していましたから、伊勢神宮からいきなり、チャイナタウンの喧噪の中に迷い込んだ感じだったかも。
キッチンのやました家化、まだまだ先は長いですが、少しずつモノを整理して、見通しも風通しもよいキッチンにしたいと思います!
そして・・・
断捨離したお宅、というのは、何もない無味乾燥の家を想像してしまいますが、そんなことはないです。ひでこさんも海外に行くと、よく絵や置物など、家に置くものを購入されています。絵や小物など、本当に自分が好きなお気に入りを吟味して家の中に置かれており、見えない場所、全ての引きだし、棚の中もエネルギーが行き届いています。
ちなみに、ひでこさん、キッチンには必ず必要なゴミ箱は、流しのシンクの下の引きだしにおさめられています。私もこのアイディア、友人宅に行ったときに見て、こういう方法もありかと目からウロコでした。うちはシンク下のスペースが狭いので、分別用のゴミ箱全ては入れられませんが、1つでも減るとスッキリです。
スーパーの袋をキッチンにいくつもぶら下げて、それをゴミ箱代わりにしているというお宅も多いですが、もちろんそれはNG。ゴミ箱問題が解決するだけで、キッチンスペースは美しさが増します。
*もし、キッチンにゴミ箱を置く必要がある方は、蓋つきをオススメします。
少ないモノでキレイに暮らしていると、掃除も片づけも楽。でも、何もしないわけではなく、キレイに暮らすための必要な一手間はかける。
美しく生活する、美しく暮らすヒント満載。この本は参考になりますよー。