酔っ払いの天使現る(鹿児島の旅2015)
2015年 09月 30日
旅のお供は、九州在住で昨年のちょうど今頃、やはり九州の不思議旅をガイドして下さったNさん(その時の旅の様子はこちら)。
今回は、気ままな二人旅だったので、前回廻れなかったところに連れていっていただきました。
3日間にわたっての旅でしたので、オススメしたいところはいくつもありますが、不思議だったのは、加世田の陰陽石での出来事。
その陰陽石は、その夜の宿泊予定だったホテルへの移動中に、Nさんが偶然見つけた看板を頼りに行きました。車道から横道に入り、車が一台、ようやく通れる山の細道をしばらく入ったところにあります。
アバウトな看板だけが頼りでしたから、どれくらい山道を入ればこの岩があるのか、そこに車を停めるスペースがあるのか、車を回転できるのか、全く分からず、もし、山道で行き止まりになってしまったら、バッグで車道まで戻る自信もなく、夕方日が落ちる直前だったこともあり、実は私達、途中で車を降りて、その山道を歩き始めようとしていました。
ところが、二人が車のドアを開け、まさに降りようとしたそのとき、運の悪いことに、1台の軽トラが入ってきました。脇によけるスペースもなく、二人であわてて車に乗り直し、あとは車で直進あるのみ。
念のため、Nさんがその軽トラの運転手さんのところまで行って「陰陽石はこの道でいいのか?」と確認したところ「そうだ」というお返事。車で奥まで行けるということでした。
途中道は二手に。後ろを振り返ると、軽トラのおじさん「左、左」と手で合図をしてます。
しばらく直進して行ってもまだないので、あとどれくらいだろうかと後ろを振り返ると、おじさんは「まだまだ」とまたまた手で合図があります。
また進みました。でもまだ着きません。
少し広いスペースがあったので、ここで車を降りて歩くのかしら?と後ろを振り返ると、あれれ? その軽トラは跡形もなく消えてました。どこか横道でもあったのかしら?とその時には気にもとめず、陰陽石に向かって歩き始めましたが、あの軽トラは何処へ?
そして、草ボーボーの中を歩いていくと、ありました。
これが。
草をかき分けて下を向いて歩いていて、ふと見上げた先にあったので、おもわず「ウオー!」と声を上げてしまいました。
その大きさと立ち姿に感動。
夕方の山道でしたから、歩きまわることなく戻りましたが、もっと間近に近づける道があったのかもしれません。(こちらのブログではもっとクリアな写真が見られます)
しかし、不思議なのは、その軽トラのおじさん。
おじさんと書きましたが、Nさん曰く、その男性はベロンベロンに酔っ払って真っ赤な顔をしていたけど、40代のとてもイケメン男性だったとのこと(しかし完全に飲酒運転中でありました)。
私達が車を降りようとした、まさにその時にあの山道に入ってきたタイミングが絶妙、そして、いなくなり方がなんとも不思議。あの軽トラが入ってこなければ、私達は途中で道に迷っていたか、陰陽石を見つける前に歩くのを諦めていたでしょうね。
彼は酒呑童子だったのか、酔っ払いの天使だったのか・・・? (途中で軽トラごと道をずり落ちてしまってなければいいですが・・・) ともかくも、40代イケメン軽トラさんのおかげで見つけた陰陽石でありました!
そして、鹿児島といえば、神武天皇以前の神話の時代の天皇の御陵がいくつもあります(2011年の旅ではグルリと廻ってきました)。
今回は御陵ではありませんが、やはり偶然通りかかって見つけたのが、笠狭宮跡。天孫ににぎの尊が初めてお住まいになられた皇居の跡だと言われています。
台風のあとだったこともあり、木々が倒れ、ちょっと残念な状況になっていました。
どなたか鹿児島にスピツアーに行かれることがあれば是非。ほとんど人が行かない寂しい感じがあったのですが、生きている人のエネルギーが入り始めることで、この土地にもエネルギーが入り始めると思いますので。。。