ジョコビッチの生まれ変わる食事
2015年 07月 17日
セルビア生まれで、私達の記憶にもまだ新しいユーゴスラヴィアの分裂戦争が彼の子供時代の記憶。激しい爆撃と空爆から逃れるためのシェルター生活も送っています。
苦労のすえ、プロのプロ選手になったあとも、試合中に喘息を引き起こして途中棄権をしたり、体調不調で試合に集中できずボロ負けとなったりと、試合の後半で倒れてしまう、故障の多い実力を発揮できないことで有名な選手だったそうです。
それが、小麦製品を完全に断つことで(両親はピザ屋をやっていたので、小麦製品は彼の食生活の基本でした)、それまでの体調不調が消えたのを実感し、それを機に食生活の改善に取り組み、現在は、Wikiによると、世界ランキング1位在位記録歴代6位、2014年7月から現在まで1位に在位中の最強の選手に生まれ変わっていきます。
『ジョコビッチの生まれ変わる食事』は、まさに、ジョコビッチ選手がいかに食によって生まれ変わったかが書かれた本なのです。

①ゆっくり意識的に食べよう
②体に明確な指示を与えよう
③前向きであれ
④量ではなく、質を追求せよ
がそれなのですが、1~3は、ケイシーのいう同化作用に注目したルールなのです。
詳しくは本をお読みいただきたいのですが、ルール①を少しご紹介すると、ジョコビッチさんは、こう本に書かれています。
早食いするとどうなるか・・・。その解説です。
胃に食べ物が大きな塊として押し寄せてくるので、得た情報を処理する時間がない。胃が正しい時間に正しい情報を得られなければ、消化は遅くなる。体は「もう満腹だ」という信号を出さなくなる。よって食べすぎる。そして口腔に仕事をさせる時間を与えていないということになる。
具体的には、唾液に含まれるエンザイム(酵素)に口の中にある食物を分解させないので、胃が本来しなくてもいい仕事をしなければならなくなる。
再び、科学の授業だ。消化は口腔から始まる。噛むことにより、食べ物は細かく砕かれ、胃はこれからやってくる食べ物に対する準備をする時間ができるのだ。(中略) 奇異に聞こえるかもしれないが、もう1度言っておきたい。肉体は食べ物と一体になる必要があるのだ。これこそ消化プロセスの本質なのだ。
(中略)
食事中には、テレビは観ない。Eメールも見ないし、ショートメッセージを送ることもないし、電話で話すこともなく、誰かと長々話すこともない。そして噛むときには、フォークを目の前におき、かみ砕くことに集中する。
そしてその間にも消化の過程はすでに始まっている。唾液に含まれるエンザイムが食物と混ざり、胃に到達する頃には「情報」として形をなしている。
(中略)
胃や次の段階におけるエネルギーレベルのことを考えると、自分の肉体には時間を無駄にしてほしくない。
実は私は意外にも早食い。女友達と食事をしていると、だいたい私のほうが先に食べ終わってます。しかも食事中、本を読んだり、メールをみたりはしょっちゅうですし・・・。
テニス選手としての自分のパフォーマンスをマックスにするための第一歩は、食に向かう姿勢から始まっているんですね。
私も仕事がら、食についての本は山のように読んでいますが、この本は買いです! 食についての専門書ではないので、あまり本を読まない人にも読みやすく、また納得がいく内容だと思います。
英語の本には、14日間のグルテンフリープランという副題がついています。グルテンフリーを実行するかしないかは別として、食の大切さを実感する1冊になると思いますよ。ちなみに2012年の7月から始めた私のグルテンフリー生活も、気がついてみれば満3年。この7月で4年目に突入しました。
時々友人との外食先でパスタしか選択肢がないこともあるので、100%の厳格さではありませんが、もうグルテンフリーやってます、という感じではなく、小麦製品がない食生活がフツーの食事になりました。
しかし、この本を読んで、自分の早食いを反省! ②の体に明確な指示を与えよ!も納得。これ、私には大切な情報でした!