奥谷啓介さんのガツン!メッセージ
2014年 07月 12日
長時間の、しかも働くというトピックで、子ども達には未知の分野だったかもしれませんが、子ども達みんな、帰るときには目をキラキラ輝かせてました。こんな大人がいるんだ、こんな生き方があるんだって彼らにも刺激になったことと思います。
もちろん、アメリカの中でもエリートと呼ばれる人たちの働きぶりを間近で経験してきている奥谷さんなので、普段、ぬるい日なた水のような社会の中で、のほほんと生きている私たち大人にも刺激になった夜でした。日本人の働き方に対しての手厳しい指摘やアドバイスをいただき・・・。
奥谷さんのお話は目からウロコ話がたくさんあったんですが、今日は特に私がうーんとうなった2つのエピソードをご紹介。
【その1.ウツの時にはマラソンをする】
奥谷さん、アグレッシブルにどんどん人生を切り拓いて来られた方のように思っていたんですが、実はかなりシビアなウツ状態を経験されていて、今でも空しい気持ちがわき起こることがあるそうです。
ウツになると何をするのもおっくうで面倒くさい。息をすることさえ面倒くさい。頭は痺れてくるし、何も考えられない(また考えられたとしても、思考はどんどん悪い方に向かう・・・生きる資格はないとか、死んでしまおうとか・・・。なのでこういう時には思考が麻痺しているほうがいいそうです)・・・。
そんな奥谷さんが、どうやって厳しい外資系のホテルでキャリアを築いてきたかというと、ウツがひどいときにこそ身体を動かしてきたから。ウツがひどい時は朝5時に起きてマラソンをする。それも12キロも。
なので、一時は毎朝のマラソンがずっと続いていたこともあったそうです。
最初、私はウツなのにそんなに早く起きれるハズないって思ったんですが、考えたらウツのときにもトイレに立つし、ゴハンも食べます。それが出来るんだったら、その延長でマラソンも出来るハズ・・・。本人が自分の人生なんとかしたい、そのためには何でもやると決めていれば。
とにかくウツの時には身体を動かす。それが一番の解決策だったそうです。
そして、小さな目標を作る。その目標をクリアするたびに『生きていて良かった』という実感を積み上げていく。そういう方法でこれまでずっとご自身のウツを対処してきたそうです。
奥谷さんは比較的若いときに、自分は人生に変化や勢いがないと、ウツがひどくなることが分かったので、あえて自分を刺激の大きな場に置く。外資系のホテルも毎日がチャレンジングで自分に刺激があるから。
これって大きな意識転換です。私たちは、ウツなんだから、精神に負担のない、刺激のない仕事をしたほうがいいって思ってきましたから。
奥谷さんの方法が、ウツの人全員に効果がでるとは思いませんが、奥谷さんと同じタイプの方には効果の出るかもしれません。気持ちが落ち込んだら身体を動かす、マラソンをする。憶えておくといいかも。
【その2.目標は数字に置き換える】
「~しよう」という目標はよく立てます。でもそう思っているだけでは実現はなかなか難しい。3日坊主って言いますが、最初たてた誓いはすぐに破られ、ズルズルとやらなくなってしまいます。なので、3日坊主を防ぐためにも、目標のためにすべき行動を数字に置き換える。
たとえば、英語を話せるようになりたいと思ったら、英語の構文を毎日1つずつ憶えることにする。勉強したい分野があるなら、その分野の勉強を1日1つずつして、それを1日3人の人にシェアする・・・。
そんなふうに自分の日々の生活のなかに、その目標を数字に変換して組み込む。それが目標達成できる秘訣だそうです。
人間って(私は特に)自分に甘いですもんね~。
ちょっと前に私も『一カ所だけやる運動』をやってました。○もなかなか効果を発揮してましたが、忙しい日が続いたり旅行が続いて、表を見る時間もないと、いつのまにか、忘却の彼方。
あれも数字にしたら良かったのかも。というか数字に置き換えてみよう・・・
まだまだ目からウロコ話はありますが、あとは是非奥谷さんの本を読んでみてください。



そういえば、ホワイトカラーの生産性ですが、日本は先進国中でかなり下のランクですね。ちんたら働かないで、集中して仕事してほしいものです(自分も反省)。