オークニー島のストーンサークル
2014年 06月 17日
オークニー島はスコットランドの北に位置する小さな島。日本でいうと、北海道よりさらに北のカムチャッカ半島あたり。北の果ての街と聞くと、寒風吹きすさぶ貧しい漁村をイメージしてしまってましたが、オークニーは港の近くも街中も、これがなかなか美しい。どの家も大きく立派で、町自体が豊かである印象を受けました。

こんな北の果てに来る人はそうはいないと思っていたら、ストーンサークルの他にも、一般公開しているスコッチウイスキーの蒸留所があり、意外にも観光客が多く、何台もの大型バスとすれ違いました。いまは観光シーズンでもありますし・・・。
さて、昼食を食べた後、レストランからほど遠くない場所にあるストーンサークルにバスで向かったのに、何故か行けども行けども着かない。どうやらドライバーさんが道に迷ってしまい、バスはグルグルぐるぐる道を行ったりきたり。みんなウトウトとバスの中で寝入ってしまった頃ようやく到着。
道に迷ってしまってゴメンナサイとガイドさんに謝られたんですが、迷ったおかげで他の観光客はすっかり帰ってしまい、我々一行がこの場所をしばし独占することに。
参加者の一人で、生れついての巫女Kさん曰く
『神様は人払いをして下さいました。道に迷ったのは神様のプログラムです。石たちは私たちの到着をずっと待っていました』『石たちは何千年もの間、人の願いごとを一方的に聞かさ続け、苦しんでいます』
…ということで、到着後、私たちはエハンさんと巫女Kさんの誘導により、ストーンサークルの真ん中で石たちへの感謝と浄化の儀式を執り行うことに…。
エハンさんは、午前中に訪れたウイスキーの蒸留所で、このストーンサークルで必要になるのではと、スピリッツを購入されていたのでした。スコットランドのスピリット(お酒)で、スコットランドのスピリット(精霊)たちに感謝と浄化をなんて・・・!
Kさん曰く、お清めには塩やお水よりお酒が一番良いのだそう。そしてそのスピリッツを持って旅の団長小林さんとKさんがグルリとストーンサークルを一周。なかに2つほど、とてもとても苦しい思いをしていた岩があったそうで、その前でKさんがゴホゴホと苦しそうに咳をされてました。
超古代の人々は、石を今のCDやDVDのように情報蓄積に使っていたそう。神社でも磐座でも、願いごとをしたなら、あとで必ずお礼に行くこと。お礼詣りに行けないのなら、ご挨拶だけにしてくださいと言われていました。あとでKさんと話をしたら『石たちは本当に苦しそうだった。みんな観光にきて、写真を撮ってそれで帰るだけ。それがずっと続いていて誰も石たちのこと、考えてない』と言われてました。
公には、ここは5000年前に人が丸太と人力で石を運び、そして人力によって立てられたことになっていますが、きっともっと古い時代のものだと私は推測しています。そして人力ではなく、想念の力で岩を浮かせて運び、想念の力で立てられたものじゃないかなと。
ここオークニーにはこんな岩があちらこちらに立ってました。祭祀を行なったのか、あるいは情報伝達の基地にしたのか・・・。
イギリスのストーンサークルと違って、ここは間近に行って石に触れられます。スコットランドに旅するチャンスがあったら是非!



ストーンサークルにほど近い場所にあった住居跡。石を積み上げて住居にしています。
