ヒントやチャンスを見逃さない人って
2014年 02月 13日
1週間のうち、火・水・木の3日間はどこにも出かけず、ゆの里にずっといることになるので、時間はたっぷりあると、山のように本とDVDを持参。さらに食費節約を兼ねて、ジューサーまで入れてきたので、私のスーツケースは去年10日間サンフランシスコに行ったときより大きくて重い。それなのに、温泉でホゲホゲになった私の脳みそでは、集中力のいるセミナー収録DVDはほとんど睡眠薬状態。結局、ほとんど見れないまま横浜に持ち帰ることになりそうです・・・。本は全部読了できそうなのが幸いなれど・・・。
せっかくなので、老人介護の本から、瞑想やヨガの本、対談本からビジネス書まで、今回持参した7冊のなかから、特に印象に残った部分をご紹介。
本のタイトルは『成功はランダムにやってくる』フランス・ヨハンソン著。
世界を大きく変えたビジネスや出来事は、実は用意周到に準備されたものではなく、ほんの偶然から始まっていることが多い、ということを研究したビジネス書です。
例えば、たまたま見ていたテレビがヒントになってラップドレスが生まれた、とか、たまたまイタリア出張で行ったカフェのエスプレッソとお客の様子に感動してスターバックスはアメリカに生まれたとか、偶然パーティで会った知り合いとの立ち話が契機になってウインドウズ3.0のOSは出来上がった、などなど・・・。
そして、そんな意味のある出会いや思いつきができる人とそうでない人の違い、また、どうしたらそういった未来を変えるようなヒントを日常の中からつかめるようになれのか?という考察の1つとして、心理学者のリチャード・ワイズマンが行った実験が本の中で紹介されているんですが、これがなかなか面白い。
『・・・もう1つの実験では、2人が同じチャンスに遭遇するという状況を設定した。道に落ちているお金と魅力的な仕事のコネを得る機会である。2人のうち1人は、自分はいつも不運だと思っている女性で、もう1人は「物事はいつもうまくいくように感じる」と言っている男性だった。「幸運な」男性は、地面に落ちているお金にすぐに気がついてポケットに入れた。そしてワイズマンが仕掛けたビジネスマンと、コーヒーショップで会話を始めた。「不運な」女性は、周りを見ていないので、落ちていたお金を素通りし、ワイズマンが仕掛けたビジネスマンと一言も交わさずコーヒーを飲んだ。自分を幸運だと思っている人は、自分で自分の運をよくしていたのである』(『運のいい人の法則』から)。
幸運な人は、道を歩いているだけですべてが幸運の種になりうるでしょうし、不幸な人は、同じチャンスにであっても、そのまま素通りしちゃっているってわけですね。
この本の著者ヨハンソンは、大きなチャンスや機運をつかむためには、予定にない計画外のことをする時間を持ったり、仕事や目標とまったく関係のないことをする余裕を持つよう勧めています。柔軟であれば、隠れたチャンスに気づけるようになると・・・。
この部分を読みながら、私自身は、不運な女性も私の一面だし、幸運な男性の部分もあるなぁとしみじみ。
いまやテンプルの人気講座となったカナダ人の風水コンサルタント、マークと仕事をすることになった発端は、ちょっとした一言でしたし、これまたセミナーの参加者募集をすると瞬間的に満席になってしまう三枝龍生先生との出会いもツイッターの書き込みですから、小さな出会いが大きく花開いたという経験もありつつ、それと同時に、自分の不甲斐なさで人とのご縁を逃したことも数多し・・・。
・・・というわけで、仕事を離れ、ぼ~っとするこの時間も大切なのよ、と私が留守の間もちゃんと横浜で仕事をしてくれいるテンプルスタッフに言い訳を最後に書きつつ・・・・。