インテリア雑誌の『いいお部屋』
2014年 01月 20日
特定の雑誌や本をあげることは避けますが、先日発見したインテリア本の表紙に使われていたお部屋の写真。
壁に向かってくっついて置かれた木製の事務机の上に置かれているのは大きな壁掛け時計。机上の右側には葉っぱを広げた鉢植えが置かれ、引きだしの前にはなぜか扇風機。
*机に座れば目の前は大きな時計と白い壁。時間ばかり気になりそう。
*机の上に鉢植えがあったら、資料を広げるのに邪魔になりそう。右利きの人はのびのび机が使えそうにない感じ。
*机の引きだしを開けたくても扇風機を動かさないと開かないぞ。
人間の動線、視線を考えたら、なんだかとっても使いにくい感じです。でも、これはインテリア雑誌に紹介されている『いいお部屋』なんですよね~。(マークの風水講座に参加された方は、スペースが許す限り、壁に向かって机を配置しないのはご存じのとおり・・・!)
コンテンポラリー風水では、風水の原則にのっとって部屋をアレンジするときにも、まずそこに暮らす人の動線が機能的であるか、無駄な動きをしていないかを見ていきます。その部屋で過ごす人の心や身体にとってそのアレンジが良い影響を与えるか、作用するかも見ていきます。
だからインテリアとして素敵だからと机の上に大きな時計や鉢植えは置かないし、引きだしの前に扇風機も置かない。
座ったとき目の前に大きな時計があったら、その机に座った人にどれほどの『時間のプレッシャー』を感じるでしょう。置かれていたのは丸い壁掛け時計(*大きさからすると壁掛け時計に見える)だったんですが、目の前に不安定に置かれた時計があることで、その部屋に住む人は机に座るたびに時間に対する不安感や、中途半端な感じ(壁掛け時計をかけてないので)も感じそうです(無意識レベルですが)。
何気なく目に入るものがどんなメッセージを持っているか。部屋のレイアウトや家具は機能的で使いやすいか(人の動きを無視していないか)、住む人よりモノを優先しているものがないかチェックしてみるといいですよ。意外と暮らす人の動線や快適さを無視して置かれているモノも多いんですよね。
*私の廻りはやはり精神世界系好きが多いので、よくありがちなのが、家中に天使グッズがあって歩きにくいとか(階段に置かれていたときにはひっくり返しそうで怖かったです!)、キッチンの食器棚に仏像が並んで食器が並んでないとか、棚の上に神棚を作ったので棚にモノが入りきらなくて床にモノが置かれているとか・・・。
動線がすっきりするだけで心にのびのびした開放感が生まれてきます!ホント!