ナチュラルはアンナチュラル
2013年 09月 30日
今回、2日目は、約30名の方から事前にご自宅の写真を送っていただき、その写真を見ながらマークが6~8分ほどのコメントとアドバイスをする、ということをやりました。
やはり、インテリア雑誌と違って、実際の家の様子は人の気配やライブ感がありますね。そして毎回思いますが、没個性で横並びと言われる日本人も、家の中の様子、雰囲気は全く違う。玄関を入る前から、あるいは玄関ドアを開けたところからすでに、何もかもが違います。
賃貸アパートやマンションの間取りは、似たりよったりで、どこも同じような間取りなのに、家の様子がこれほど違うってどうよ? 他の人に合わせたり、目立たないようにしているけど、みんなこんなに心や生き方は個性的じゃないの!って声を大にして言いたくなりました。
・・・しかしながら、マークからコンテンポラリー風水を学ぶようになってから特に感じるようになりましたが、日本人、特にテンプルのお客様が理想とする『ナチュラルな家』『ナチュラルな部屋』はモノトーンが多いですね。ベージュ、白木、木の色が主流で他の色がありませぬ。
そして家の中は、白く何も掛かっていない壁が続いています・・・。
先日のご自宅の写真でも、白木の床に白木のテーブル、白木の椅子、家具も白木というお宅もいくつかありました。白い壁に白いベッド、白いシーツに白いベッドカバー・・・という部屋もありました。きっと雑誌などを見て、そんな白木の部屋、白やベージュに溢れているインテリアがナチュラルな部屋だと思われているんでしょうね。
例えば、これはナチュラル系のインテリア雑誌の1頁。白色に溢れています。

この部屋の写真、私は見た瞬間「誰か死んだの?」と思ってしまいました。雑誌に取り上げられているくらいですから、憧れのインテリアなんでしょうね。でも、ここにずっと住み続けていたら、どうでしょう?

でもマークは言っていますよ。
自然の中に行ってみて、自然は色に溢れているよって。
ベージュ、白木の壁に白木の家具・・・・。こういったお部屋は、目立たないように、人と波風たたせないよう生きている感じです。せっかく自分の好きなように飾り付けができるのに、壁や床と同じ色の家具、同じような色のソファーやカーテンをつけ、部屋全体が同じトーンになってしまっています。
そして、こういった何もかもが同じトーンで、目立つものの無いお部屋にいると、、自分が本当は何をしたいのか、どこに行きたいのかが分からなくなってしまいます。たくさんの家をみると、みんな違って面白いのに、自分らしさを発揮しないよう、インテリア雑誌や設計士さんの意向に自分を合わせてしまっている感じです。
人生にもっと彩りや、多くの経験をもたらしたいのなら、部屋の中にも彩りが欲しいですね。
そしてくれぐれも、ナチュラル系のインテリア雑誌を真似しないように。退屈な人生を送りたい人は別ですが。