日本の寝室事情(後編)
2013年 02月 13日
連日、濃くて深い内容に、朝10時に始まったと思ったら、フト時計をみるとすでに夕方。火曜日の朝礼でスタッフ水津も「3日間が2時間くらいのように感じた」と言ってました。
あの3日間、風水講座の空間だけは、時計の針が高速回転してたのかも・・・。
日曜の朝には「実は、昨日帰って真夜中まで家の中を片付け、その後ネットで見つけたアート作品をプリントして、額に入れて飾ってきました~」とご報告下さる強者もいらっしゃいました。
昨日は、こんなメールもいただきました。皆さん、鉄は熱いうちに打て!状態ですね。
『週末のセミナーもありがとうございました。早速、寝室の鏡を撤去し、段ボール一箱ぶんくらいの本と、45リットルゴミ袋3つ分の不用品を捨てました。これまで受けたどのセミナーよりも、深い部分で影響を受けているように思います』(えり様より)
マーク自身は火曜日に休息をとり、今日から3日間個人コンサル、16日からの3日間は風水のアドバンスクラス。今回は、3日講座、3日個人コンサル、3日アドバンスクラスという日程です。
さて、前編のままになっていた日本の寝室事情、ようやく後編突入。
今回は、特に独身の寝室(ベッドの置き方)について・・・。
日本のアパートや賃貸マンションは、1つの部屋が小さく、ベッドをゆったり置くだけのスペースがないことが多いです。部屋数が少ない場合には、ベッドの脇に机やタンスも置くことになり、部屋を効率よく使うため、ベッドは壁にくっつけて置きがちです。いえ、そもそも部屋の中心に、壁から直角にベッドを設置しようというて発想すらないかも。ベッドは片側を完全に壁につけ、常に一方からベッドに出入りするものだ、という思いこみがある気がします。
マーク曰く、壁にくっつけてベッドを置くのは子供の世代まで。大人はヘッドボード(頭)を壁につけ、壁に対し90度の角度で置くのがいいとアドバイスしています。そのため、できるなら、寝室という役割にだけ一部屋確保することが望ましい・・・。
今、寒いこともあり、私はベッドにパソコンを持ち込んで仕事をしたり、ベッドサイドに本も置いていますが、本来は、それすら置かず安眠とリラックスの時間を過ごせる空間を作ったほうがいいようです(本棚は撤去しましたが、読みかけのものを枕元に置いたまま寝落ちしてしまうこと数知れず・・・)。
スペースの関係で、壁に沿ってベッドを置かざるをえないときにも、横がすぐに壁というふうにはせず、ベッドの左右には多少の空間をつくり、どちらの側からでも人がベッドに入れるよう(なイメージ)にします。
現在パートナーがいる人はもちろん、異性との出逢いや結婚を望んでいる人は、ベッドの両脇に、おそろいのサイドテーブルとランプを。ついでに枕も2つ(シングルベッドでも枕は2つ!)。
いつでも自分の人生にパートナーを招き入れられるよう、精神的にも物理的にもそのスペースがある部屋づくりをしておく、というわけです。
私自身、マークのコンサルを受けるまで、シングルベッドを壁にくっつけて寝てました。子供の頃からずっとそういう位置で寝ており、なんら疑問も違和感も感じませんでした。マークに置き方を変えるように言われても、部屋の用途が狭まるし、ベッドが部屋のスペースを取りすぎる感じがして、「え~、なんで?」と思ったほど。でも、ベッドの置き方を変えただけで、寝室の印象がグンと変わりました。そんなふうにベッドが置いてある部屋は学生寮や子供部屋を彷彿させます。「未成熟」「経済的に自立していない」というメッセージを日々発しているかもしれませんね。
親が自分のことを子供扱いするとお嘆きだった30代の女性。部屋を拝見すると、『シングルベッドを壁にそって置き、枕元にぬいぐるみと漫画本しかない』部屋でした。客観的に見れば、そんな部屋は『子供部屋』。親にちゃんと自分を大人として扱ってほしいなら、部屋も大人仕様にしないと・・・ですね。
安いビジネスホテルはベッドが壁にそって置かれてますが、ある程度のグレードの高いホテルに泊まると、ベッドは壁に頭が来るよう置かれ、しっかりとしたヘッドボードと左右にサイドテーブル、ベッドランプが設置されてます。
ベッドの配置を変えるだけで、学生寮やビジネスホテル仕様の寝室から、シティホテル仕様の寝室にグレードアップ。やるっきゃないですね。
先月、アドバンスクラスの生徒さんと無料コンサルをさせていただいた方も、ベッドは壁に沿って置かれていました。きちんと片づいており、部屋には十分なスペースがありましたので、さっそく置き方をチェンジ。
ビフォー
1分後!(90度の角度に設置し、緑色のベッドカバーを取りました)。
この方のベッドのヘッドボードは、空間が大きく空いてしまっていますが、これからベッドを購入する人は、頭にしっかりと守りがあるようヘッドボードに隙間の無いものを選んで下さい(ヘッドボードに隙間が無くなるよう厚手の布をかけるようアドバイスしています)。
たったこれだけのことで、寝室の印象もずいぶん変わりました。さらにベッド全体が覆えるような厚手のベッドカバーをかけ、両サイドにサイドテーブルとランプを置けば、全く違った部屋になります・・・。
*畳の上に寝ている方は、ヘッドボード代わりに頭のあたりにクッションを置かれるといいです。昔の日本人は頭のあたりに小さな屏風を置いてましたよね。あれって風水的に理にかなってますし、昔の日本人はエネルギー的に何かを感じて、頭上に屏風を置いて寝ていたのかもしれませんね~。
寝室の色については、マークが推奨しているコンテンポラリー風水では、家を9つのエリアに分け、そのエリアごとに使いたい五行の色があります。・・・が、たとえどこのエリアに寝室があろうとも、カーテンや寝具に避けたい色は黒や濃いブラウンなど暗い色、そして青と緑。
緑系は自然をイメージするのでナチュラル派の人が使いがちですが、肌がくすんで見える、肌色を美しく見せないのでNGなのだそう(つまりここでもパートナーと過ごすことが前提になっていますね)。夜寝ている間は潜在意識も無防備になっています。黒や暗い色が心にどんなインパクトを与えるかを想像してみれば、暗い色より明るい色を選ぶ理由は明解ですね。
そして、決して、決して、決して寝室に使ってはいけないのが、意外なことに青系のカーテンや寝具。
青は色がキレイなのと、男の子の色とされているので、子供部屋や10代の男の子の部屋に使いがちですが、マークの経験から、青いカーテン、青いシーツで寝ている人は、心が落ち込みやすいし、鬱にもなりやすい。
「ブルーな気分」と言うように、青色はブルーな気分を引き寄せやすいんですね。
青はクールダウンの色ですから、心も身体も冷えることに。パートナーといても、気持ちを熱くさせるのに(ホットになるのに)他の色よりはエネルギーを必要とする。もしかしたら、青色率の多い部屋に住んでいる人はクールで、なかなか情熱的になれないかもしれません。
今回のマークの風水講座の後、現在、息子さんが引きこもり状態だという方お二人のお母さんからお声かけいただました。そのお二人とも息子さんの部屋が、まさにカーテンと寝具が青色。
数年前に参加された方は、ご主人が精神的に不安定で鬱がち。そのご主人の寝具やラグ、カーテンなど部屋中が青色だらけなんです、と驚かれていた女性がいました。
青系の寝室と心の関係はもっと研究されてもいいかもしれません・・・。
寝室に壁に飾る絵や写真も、青空をイメージするようなデザインなら大丈夫ですが、海を連想させる絵や写真はNG。身体や心が冷えやすく、気分も海の底に沈んでいきやすくなるかも・・・。
上記でご紹介したお部屋の持ち主さんは海が大好きで壁には一頭で泳ぐイルカの写真が貼ってありました。
ご本人はイルカが大好きなのですが、残念なことに、それは海のイメージ。結婚を望んでいるなら、一人、一匹、一輪・・・と何かが「一つ」でいるもの(モナリザの絵も一人です!)は避けます。
青い海+一頭のイルカの写真は、とてもキレイでしたが、独身の寝室にはふさわしくないモチーフ、ということになってしまいます(また壁の大きさに比べて貼ってある写真が小さすぎです。バランスよく、もう少し大きな写真を額に入れて飾ります)
*ついでに、クッションが3つ、3つの電球など、自分とパートナーの間に誰か他人が入りこんでいることをイメージさせる3という数も避け、何か置くなら「2つ」ずつペアで。
他にも寝室、ベッドについてアドバイスをするなら
*健康上の理由から、パイプベッドは避ける
私は、某ブランドのパイプベッドの可愛さに一目惚れして、引っ越しを機にそのベッドに買い換えたことがあるんですが、金属は電磁波や電気を集めてしまうということで、速攻撤去。たしか7万円くらいしたと記憶してますが、半年くらいでふたたび買い換えになってしまいました。
*本、パソコン、携帯などは熟睡、安眠を妨げるので置かない
私は全然気になりませんが、マークは枕元に本が1冊あるだけで、眠りが浅くなってしまうそう。不眠がちな人は、情報を発しているもの、電磁波を発するものは寝室に置かないようにします。
*鉄筋のマンションは、梁があるので、梁の角がベッドに直接向かわないよう、角をカバー。植物を置いたり、布をかけたり・・・。
*寝室に家族写真は飾らない。
「親の写真を寝室に飾っていたら子作りのプレッシャーを感じちゃうし、誰かに見られていると思ったらパートナーと熱い夜なんて過ごせないよ~」ということらしいです。こういう視点があるのも、やはりマークは欧米人だなぁと思います・・・。同様の理由で仏壇や神棚もできたら無いほうがいいです・・・。
マークに聞けば、もっと山のように答えてもらえますが、取り急ぎ、多くの方に共通しているところでのご紹介。もうすぐアドバンスクラスの生徒さんが卒業。そしたらマークに学んだ風水コンサルタントの卵たちが生まれます。自分の部屋も見てもらいたい、という方は、もうちょっと待っていて下さいね(*まだ卵なので、スキルも経験も少ないことはご容赦ください。でもその分、かなり格安でコンサルが受けられると思います)。
ネットで見つけた悪い見本のような寝室、
デザイン的には面白いですが、この部屋では熟睡できそうにありませんね~。
頭のところに置くのは 枕屏風と言います。すきま風を防ぐ意味もあったようです。小さいし軽いので、倒れてもだいじょうぶ。
そういえば結婚式のときに「後ろ盾」を得るべく、金屏風をたてるのも象徴的ですね。
私も寝室と仕事部屋をいっしょにしていたのですが、今、切り離す準備中です。スペースあるので。