クリスマスの幼子イエス
2013年 01月 20日
数年前にカトリック教会において列聖されたポーランドの修道女、聖ファウスチーナの日記にあるお話です。彼女もまたしばしばイエズスのご出現を受けていました。
「今日、ミサ聖祭の間に私は幼子イエズスを私の祈り台の隣に見た。イエズスは 一歳くらいに見えた。そしてイエズスは私に自分を抱き上げるように求められた。 腕の中に抱き上げた時、イエズスは私の胸に寄り添って言われた。
『あなたの胸のそばは心地よい。』
『あなたはこのように小さいけれども、あなたが神であることを私は知っています。あなたが小さな子供として私に会いに来られるのはなぜですか?』
『それは子供の霊魂を持つよう、あなたに教えたいと思っているからだ。あなたが最も小さい者であることを私は望んでいる。なぜなら、あなたが最も小さい時、あなたがちょうど今私を抱いているのと同じ仕方で、あなたを私の御心のそばに運ぶ事ができるからだ。』 」
ありがとうございます!
このエピソードは、『メジュゴリエの証言者たち』という本に紹介されているそう。
3年前、メジュゴリエを旅する前、私もこの本を読んでいましたがすっかり忘却の彼方でした。
いま本棚から引っ張り出してみましたが、1990年代の聖母マリアのメッセージがたくさん紹介されています。そして今よりもメッセージが長いですね。1990年代というのは、旧ユーゴが内戦状態にあり、多くの方が命を落とし、国が民族ごとに分かれていったとき。祈りが唯一戦争を回避させることのできる方法である、というメッセージもありました。
この本によると、クリスマスには、イエスは聖母マリアに抱かれた幼子の姿で御出現になることが何度かあったようです。
1981年のエピソードには、幼子イエスの御出現についてこうあります。
「御出現の初めに、私たちはまだ少しばかり不慣れで臆病だったので、幼子イエスは私たちをくつろがせたいと思われたのでしょう。御母が祈り、私たちと話されたとき、イエスは聖母の腕の中に隠れて心地よく横になっておられたの。でも突然その小さな手を上げて、赤ん坊がするのと同じように、聖母のベールの端で遊び始められたのよ・・・(以下略)」
うふふ・・・。母親のベールで遊ぶ幼子イエス。なんとも微笑ましいではありませんか!
毎月のメッセージでは、メジュゴリエの聖母マリアは繰り返し、祈ること、断食をすること、犠牲を捧げることを訴えています。断食というのは何も食べないのではなく、水曜と金曜日は水とパンだけで過ごす、ということのようです。飽食が世界を覆っているので、せめて祈りに生きる人たちは、食べ物を少なくし、世界のバランスを取りなさい、ということでもあるそう。ということは飽食や食べ物を無駄にすることは罪である、ということにもなりますね。
1990年代のメッセージですが、今に生きる私たちに向けてのメッセージのようにも感じます。
1991年7月25日
愛する子どもたち!
今日、平和のために祈るようあなたたちを招きます。この時期、平和は特に脅威にさらされています。私は家庭において断食と祈りを新たにするようにあなたたちに求めます。愛する子供たち、私はあなたたちが状況の重大さを、そしてこれから起こるであろうことの多くがあなたたちの祈りにかかっていること、しかし、あなたたちは少ししか祈っていないということを理解するように望んでいます。愛する子供たち、私はあなたと共にいます。そして私が来た最初の日々のように、まじめに祈り、断食し始めるようにあなたたちを招きます。
私の呼びかけに応えてくれてありがとう。
1996年3月25日
愛する子供たち!
私は、他のすべてにもまして神を愛することを再び決心するようあなたたちを招きます。この時代、消費社会の精神によって、愛するということ、そして真の価値を大切にすることの重要性を忘れています。愛する子供たち、私は再びあなたたちの生活において神を第一とするようあなたたちを招きます。サタンに物質的な事柄を通じてあなたたちを惹きつけさせてはいけません。そうでなくて、愛する子供たち、自由と愛である神のために決心しなさい。霊魂の死ではなく、命を選びなさい。(以下略)
1996年11月25日
愛する子供たち!
今日私は、祈り、断食、小さな犠牲を通じてイエスの到来を準備するために、祈るようあなたたちを招きます。小さな子供たち、この時があなたたちにとって恵みの時でありますように。あらゆる瞬間を用い、善を行いなさい。なぜなら、ただこのようにしてだけ、あなたたちは心の中にイエスの誕生を感じるでしょう。もしあなたたちが生活を持って模範を与え、神の愛のしるしとなるなら、喜びが人々の心の中に広がるでしょう。私の呼びかけに応えてくれてありがとう。
もう1冊、メジュゴリエの聖母マリアの御出現を紹介した菊谷泰明さんの『聖母マリアからのメッセージ』。現在、改訂版の出版の準備中だとか。『聖母マリアからのメッセージ』は神に導かれるとはこういうことなのか、と次々に起こる不思議な冒険話にワクワクしながら読み終えたのを憶えています。
菊谷さんの改訂版の本も、良き時に出版されるのを楽しみに待ってます!