長崎あんでるせん
2012年 09月 15日
初めてあんでるせんについて聞いたのは約20年前。「あれは単なるマジックだから長崎に行くことはないよ」という人もいれば、「いやぁ、あれは本物のサイキックパワー。凄いよ」と言う人もあり、種が仕込まれているのか無いのか、賛否両論、喧喧諤々、いまだいろいろ意見があるようですが、ともかくも面白かったです。
約30年間1日2~3回マジックショーをやり続けながらも、そのショーを見る観客のためのセッティングもしてなければ、お店を改造もしているわけでもない。あくまで「喫茶店」という場であり続けていること、メニューや出される料理の内容、奥様の表情、すべてひっくるめて全てがエンターテイメントでした。
事前にいろいろ聞いてましたから、いちいち「これが噂の・・・」と感動してしまいますね。
以前は、真夜中から並んで待つか、その日の朝電話して予約するか・・・というチャレンジングな方法しかなかったそうですが、今は2ヶ月前からの予約受付に変わっています。
私たちが行った日は、たまたま予約していた団体さんがキャンセルになったそうで、なんと観客は十数名。
私たちはカウンター席を予約してたので椅子に座って間近でかぶりつきで見られましたが、座れない人は(ほぼ全員)、ショーの間立ちっぱなしです。以前行った入江富美子ちゃんは「ずっと立っていたら何度か気が遠くなった・・・」そうです。
マスターが繰り広げるショーは、マジックなのか記憶術なのか、それともサイキックなのか・・・?ともかくも不思議ワールドが約2時間半。え~!といちいち驚いている間に終わりました。
参加者が適当に足したり引いたりして計算した合計が、生年月日になっていたり、参加者のご主人の名前を当てたり・・・。ルービックキューブを元に戻すのではなく、適当にガチャガチャ廻したもう1つのモノと同じにしたり・・・。
お馴染みのスプーン、フォーク曲げもありました。グリグリに回転したり、スプーンに直接触ることなく、手の上に載せてるだけなのに、スプーンがみるみるうちに曲がっていったり。
いっしょに行った則子さんの場合、「生年月日と名前と自分の悩みを紙に書いて」と言われて、メモに書いて小さく折ってマスターに手渡したんですが、「名前書いてないじゃん、のりぴーさん。則子さんでしょ?名字は大澤、『さわ』は難しいほうの『澤』だよね」と、書いてもない名前を当てられちゃっていました。メモに書いたなら、種もありそうだけど、メモ用紙に書いてもない名前を当てられてしまうと、かなりビックリです。お悩みにもしっかりマスターが答えてました。
マジックでできるネタもあると言われつつ、こんなのが続くと、もはやこちらはひたすらあんぐりするしかないです。
一緒に行った磯部さんが、テーブルに並べられた5人の女優さんの写真の中で一番好みの女優さんを選んで、その名前をメモに書き、それが誰か事前にマスターが紙に書いて当てておく、というコーナーがあったんですが、それは一緒にいた私も友人も、磯部さんが書いたのが誰だったのか、マスターが当てる前に分かりました。一瞬でその女優さん以外の名前が記憶から消えて、その女優さんの名前だけが頭の中で点滅した感じがありました。あれもマジックなんですかね~。
約30年間、ほとんど休みもなく、安い喫茶店の軽食とコーヒー代くらいで、昼夜ショーをし続けているマスターはそれだけで凄いです。私が海外旅行に行ってる間も、仕事をしたり遊びまくっている間も、あの喫茶店の小さなコーナーで1日2度も3度もショーをやり続けてきたわけですからね・・・・。
使命感でやっているとしか思えない。あんでるせんの後、ずっとマスター話で話題は尽きなかったです。
いつも機嫌が悪いことで評判だった奥様は、意外にも感じよかったです。徳江さんやいとこの大輔くんが体験したという「念写」や「お絵かき」がなかったので、また行きたいです。というか、行きます。

