神の子池と雪虫
2011年 10月 05日
昨日はまた知床の国立公園の中をトレッキング。案内してくださったのは、「わっか」のがってんさんと、星座に詳しいので、夜には「星の王子さま」と呼ばれる蔵崎さん。二人のネイチャーガイドと歩く北海道の林の中は不思議がいっぱいでした。
蝶の幼虫が食べた葉っぱに残る規則正しい穴の列
摩周湖の伏流水の湧き水がつくる「神の子池」
神秘的な水の色。透明で深い青色は見ていて厭きることがない
北海道に来たら出会いたいと思っていた1つが雪虫。しかも神の子池で出逢えるなんて! この雪虫が舞うと、北海道には本格的な雪のシーズンが到来。
キタキツネ、エゾ鹿、エゾリス、野生の熊、丹頂鶴、雪虫と、見たい、会いたいと思っていた生き物と全て出逢えた旅。「あとは羽を広げた鶴と逢えれば本望!」って叫んでいたら、空港に向かう車中から、ついに羽を広げた鶴2羽と遭遇。2日間の知床の旅、思い残すことはありませぬ・・・・。
広く大きな青空、満天の星空、完全なる静寂、混浴の露天風呂・・・。
どれも横浜にいたら体験できないことばかり。いつもパソコンの前に座ったきりの1日を過ごしているので、どれも非日常。たまにはいいですね~、豊かに残る自然の中に身を置くのは。
キャンプ中、山田バウさんに「いい顔になってきたね~」って言われてしまいましたが、きっといつもと違う表情をしてたんでしょうね。
今回御世話になった「わっか」のがってんさんは、イタリアで羊飼いをしたり、北海道で熊猟をしたり、夫婦で全国をガイドして廻ったりとちょっと変わった履歴を持つ男性。高校や大学に行って、就職して会社で出世して・・・・という、多くの人が歩く道とは全く別の道を、イキイキと楽しく、そして豊かに暮らしている。
地域の子どもたちに川遊びを教えているので、地元の子どもたちとは全員顔見知り。もちろん、その親とも友だちづきあい。コミュニティーとの繋がり、人との繋がりが都会より遙かに遙かに濃く密度が高い気がします。
がってんさんは世田谷出身ですが、スタッフの皆さんも大阪、徳島と北海道以外の方ばかり。それがご縁あって道東に集まり居を構え、いまは道東のガイドをされているんですから、人生、面白い。
今回のカヌーツアー、山田バウさんが参加されるということで合流してくださった四万十塾のとーるさん、吉澤武彦さん、フジハラトシさん、そしてがってんさんたちは、阪神大震災、今回の東北の震災、和歌山の台風など、各地で災害が発生したあと、真っ先に駆けつけ、支援をされてきている方々。とーるさん、吉澤さんは、今もずっと石巻で活動をされているし・・・。
災害地の目を覆いたくなるような景色、人間が引き起こす様々なトラブルや辛い出来事を体験されているハズなのに、いえ、体験されたゆえに、廻りの人に対する優しさや、落ちつきと穏やかさは並みではない皆さんばかりでした。
今回のカヌーツアーは、単にカヌーをしただけではなく、また大自然に癒されただけでなく、人の温かさや生き方に感動した旅になりました。今度は自分の中で熟成させないとね。