避難暮らしのための段ボールハウス
2011年 03月 16日
段ボールの仕切りといっても、無機質なあの茶色のものではなく、キレイに色づけされて被災者の方々が少しでも心が明るく、そして気持ちよく過ごせるよう心配りがされています。
あれってまだあるかしら? あれを被災地に送れないかな。
私も思い立ったら、後先考えずにすぐに行動してしまうタチなので、すぐに山元加津子さんにメールして、会社の連絡先などを聞いて、電話してみました。
いま、あの段ボールの仕切りを制作された会社は無く、業務を東京の紙会社、紙よ志さんが引き継いでいらっしゃるそうで、その新会社のご担当者さんがわざわざ電話を下さいました。
ご担当者さんのお話によると、あの避難所で使っていただけるようにと制作した段ボール仕切りやベッドなどは、特別発注製品となるとのこと。
その方がおっしゃるには、会社として、いろんな自治体でプレゼンをしたそうです。見学も多く評判もよかったのに、残念なことにこれまで自治体からの注文は無かったとのこと。
以前作っていたものの在庫もないので、注文があったら作りますが、コストはかかりますよ・・・と。
制作費用をお聞きすると、1ヶあたりの制作コストを落とすためには1000個、5000個、1万個といった大量生産が必要。そうなると、総額がとんでもない金額になってしまいます。
制作コストだけではなく、運搬、受け入れ体制を考えると、とてもテンプルのような小さな会社では手には負えない、ということがすぐに分かりました。
段ボールですから、避難所暮らしが解除になっていらなくなったらリサイクルもできるし、せっかくのいいアイディアだと思うのですが、うーん。残念!
いまはまだ、食料だとか衣料品、医薬品など生存に必要な物資が優先されると思います。でも、それらの物資が十分に届いたのち、さらに避難所暮らしが長引けば、今度は、人としての最低限のプライバシーや生活空間の確保が必要になってくると思います。
私のささやかな貯金通帳の額では、とてもとても発注は無理なので、大企業の方や役所の方が、こういうものを用意してくださると嬉しいなぁと思います。
地方自治体のトップの方、ご検討どうぞよろしくお願いします。