ハワード・ストラウスさんのお話から・・・
2010年 08月 04日
猛暑続きで、朝、ちょっと寝坊気味だったこともあり、3週間ほど、ジュースづくりをストップ。この朝、ひさびさにノーウォークジューサーで絞ったジュースを作って飲み、さらに、ランチ代わりに1リットルほどボトルに入れて飲んでいたら、講演会スタート時には身体のデトックス反応で、気怠さと、軽い頭痛。
「うーむ、講演会を聞くには万全ではないなぁ。ちょっと困ったぞ」状態でありました。
なので、前半部分は、かなりホゲ~ってしてたんですが、講演内容が忘却の彼方に行ってしまう前に、覚え書きを兼ねて、ここにメモしておきますね。
大切なことは、ゲルソン療法は、すでに80年の経験値がある療法なので、実践するときにはトータルに実践すること。部分的にとか、できる範囲でとか、自分なりに、というのは、かえって危険である。
癌患者だけではなく、健康でいるためには、血液のPhをアルカリ性に保つことが重要。
肝臓、腸内膜の細胞の再生、修復のサイクルが一番早いのだが、人間の全細胞は、18ヶ月で完全に修復、再生している。つまり、18ヶ月で病気が治らない、ということは、人間サイドで、何か細胞の再生を邪魔しているものがあるから。
人間の身体は合計100兆の細胞で構成されていると言われている。この数を1年半で割ると、1日にあたり、18億の細胞が入れ替わっていることになる・・・つまりは、18億個の細胞がゴミとなり、毎日、体内に生じている。
このゴミを分解し、体内の掃除をしてくれる酵素の1つ、タンパク質分解酵素は、血液がアルカリ性の状態で正常に働く(正常値は、Ph7.35~7.36あたり)。
ところが、血液が酸性に傾いていると、このお掃除酵素が働きにくい。身体の中に、日々排出される古い細胞のゴミがどんどん溜まってしまう。この体内のゴミ(老廃物)を排出することが、健康にはとても重要である。
細胞の芽である幹細胞がそれぞれの臓器の細胞になるためには酸素を必要とする。細胞に酸素不足が続くと、それが正常ではない細胞・・・つまり癌細胞へと変異してしまう。癌細胞はただ増えるだけで細胞としては正常には機能しない。
こういった酸素不足と老廃物の蓄積が体内で続いている限り、手術で癌細胞を切除したとしても、癌を生みやすい環境は変わらないので、また癌を作り出してしまう。そして癌患者の体内は、必要な栄養と酸素を身体に届けにくい環境となっている。
このような血液中の酸素不足解消と老廃物排出、そして血液のphをアルカリ性に保つために、ゲルソン療法では、毎時間ごと、通常は合計13杯もの生ジュースを飲む。体内環境が改善されれば、身体の治癒力は十分働くようになるし、ジュースを飲むことで、脳にも十分な酸素が行き渡るようになれば、生きる「希望」が戻ってくる。
ゲルソン療法では、食生活から塩(ナトリウム)を完全にカットする。その理由の1つとして、ナトリウムには、酵素の働きを止める働きがある。例えば、この働きを利用して、私たちは、食べ物を保存するときに「塩」を使う。塩分には、食品が腐るのを遅らせる働きがあるのである。
ナトリウムは酵素を働かせないようにしたいときには有効であるが、酵素を十分働かせたい体内では・・・?
ざっくりとしたメモしか書かなかったので、録音しておかなかったのが悔やまれます。
エドガー・ケイシー療法では、1日に食べる食事のうち、8割をアルカリ性食品(野菜と果物/しかも、地下で育つ野菜よりは地上で育つ緑黄色野菜を多く、生でたべる)で構成するように言っていますが、体内をアルカリ性に保つ重要性が、ハワードさんのお話で、より理解できた気がします。
ゲルソン療法は、癌の療法としてクローズアップされていますが、膠原病(全身性エリテマトーデス、リウマチ/関節炎、強皮症など)や免疫不全(慢性疲労症候群、多発性硬化症、エイズ、B型、C型肝炎など)にも有効のようです。
最後に・・・
人間の身体には塩の摂取が欠かせないと、私たちは心の底から信じていますが、それってホントかなぁって
思った出来事が2つ。
最初に、人はわざわざ食事で塩を摂らなくても元気でいられるんだ~っということを知ったのは数年前。
はじめて、アメリカのローフードのデトックス施設に滞在したとき。
その施設では、デトックスを極めるためにアガベシロップや塩といった調味料をいっさい使わない、究極の素材だけのローフード料理が出されます(ナッツも出ない)。そんな食生活のなかで、すでに6週間という長期滞在中の女性が・・・。
つまり彼女は「完全なる塩分カット」の食生活を少なくとも6週間は続けていたわけです。しかも場所はテキサス。秋でしたが、まだまだ昼間はプールで泳げるほどの時期。汗もかきます・・・。
私はそのときは、塩がなくても、少なくとも6週間は人は健康で生きていけるんだな~と単純な感想を抱きました。
なんとなんと、シャーロッテ・ゲルソンさんは、さらに上を行っていました。
シャルロッテさんは、子供の頃からずっとゲルソン療法実践者。つまり、塩なし食生活は、もう、ん十年。半世紀はとっくに超えています・・・。それなのに、去年お会いしたときには、その場にいた誰よりもパワフルで、誰よりも元気でした。
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※修正です。ヘルスフリーダムの氏家さんに確認したところ、シャルロッテさんは生まれる前からすでに塩抜き食生活(ご両親が家でも塩抜き食生活を徹底していた)。現在80才代後半。生まれてこのかた、食事からナトリウムを摂取したことがない(さらに、毎日飲むジュースには、カリウム溶液も入れている)というのは想像を絶します!
考えてみれば、太古の昔、海から遙か遠いところでも、岩塩のないところでも、人は生きてきました。夏になると、塩をわざわざ水に溶かして飲んでる人もいますが、塩を取ることよりも、野菜や果物をしっかり食べていたほうが、もっと元気に夏を乗り切れるのかも~。
ちなみに、ケイシーのリーディングのなかでも、果物には塩分が含まれている、と述べたものがあります。
「これまで以上に多くのオレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツなどを食べること。これらは肉体が摂取すべき塩分を供給してくれる。新鮮なジュースなら何でも良いが、その中でもグレープフルーツが最高である。これは緑色の果物より望ましく、またビタミンの良い供給源である」849-47
ゲルソン療法についての参考書としては、ゲルソンがん食事療法がおすすめです。入手できないときには「ゲルソン療法」を。
日本人ドクターが書かれたゲルソン療法の本もあるのですが、そっちは「その方独自の、なんちゃってゲルソン」なので、できたらシャルロッテさんが書かれたものをお読み下さい。
★追記です。
貧血状態の身体では身体の隅々まで酸素を供給することができません。
実際、癌患者のほとんどは、貧血状態にあると言われています。
疲れやすい、朝、起きられない、気持ちが落ち込みやすい、という方は、隠れ貧血かもしれません。
貧血状態をただすためには植物由来の鉄分補給サプリ、フローラディックスがオススメです。