2010年4月16日 メジュゴリエーアッシジツアー9日目
2010年 04月 17日
朝、朝食の場所で、アイスランドの火山爆発と東京に雪が降ったというニュースが飛び込んでいました。
残念ながらアッシジのホテルにはテレビもインターネットもないので、情報源は参加者の携帯に送られたメールや携帯で読める範囲のネットニュースだけ。
すでにイギリスやフランスなど、いくつかの国の空港が閉鎖され、飛行機がキャンセルになったということで
私たちの帰国はどうなるかと不安もよぎりますが、ジタバタしても状況は変わらないので、日本で待ってくれている家族や会社に連絡して、帰国が遅れても大丈夫なように手を打ちながらも、いまのこの状況を受け入れ楽しみましょうと話し合いました。
バスでローマに入ったあと、ローマ市内をバスで見ながらもそのままバチカンに。
博物館、システィーナ礼拝堂、サンピエトロ大聖堂を見学。
いまの10代、20代の人たちは、子どもの頃からテレビゲームやネットにどっぷり浸っているせいか、海外旅行に興味がない、知りたい情報は家にいながら得られるし、そんなお金があったら貯めるっていう人が増えているそう。
私もシスティーナ礼拝堂にミケランジェロが描いた天井画や「最後の審判」の絵は、美術や世界史の授業でも、そしてテレビでも、過去何度も見ていますから「知っている絵」ではありましたが、礼拝堂に立ったときに感じるその絵の存在感や圧迫感はやはりその場所に立たないと感じられないもの。「情報として知ること」と自分の目で見て肌で体験したことの差って歴然とあると思います。
直接は何も自分の人生には変化がなく、それを体験してどうなる?何も変わらないじゃないかって言えるのかもしれませんが、単に情報として知ったことは、自分が死んだとき、その肉体と一緒に消滅してしまうけれど、心や魂を動かされたり、感動したことは、私たちの魂と一緒に中間世や次の人生に引き継がれていくのでは?と私は思っています。
日本人の私には、サンピエトロ大聖堂の「なんでここまで巨大なの?」と思えるほどの圧倒的な大きさも、やはり、実際にサンピエトロ大聖堂を歩かないと体感できません・・・。
それになにより、ミケランジェロのピエタ像の美しさといったら・・・!
残念ながら、今回はその前を通り過ぎただけで、しかも「あ、ブログにアップするから写真撮らなくっちゃ!」ってそっちに気持ちが行ってしまいましたが、それでも、イエスを抱く聖母マリアの純真さと美しさは息を呑むほどです。各地にご出現される聖母マリアは、10代後半から20代前半に見えるそうですが、もしかしたらこのピエタの聖母マリアは、皆さんが会われたマリアに近いのかも。
人は、神のために自分自身を捧げたとき、潜在能力や創造力は極限まで引き出され、究極の創造性を発揮するのではと思いました。
今回イタリアでのツアーのガイドをしてくださっている内山さんは、大学での専攻が宗教美術。その勉強のためにイタリアに来てそのままローマでガイドになられた方。ご自身がクリスチャンでしかも宗教美術が専門ですから、その方から直接、バチカン芸術についてのお話が聞けたのはとてもありがたいことでした。
博物館をガイドブック片手に一人で歩いたり、イヤフォンガイドを聴きながら歩くのも、自分のペースでゆっくり芸術を楽しむことができていいですが、その道の専門家から直接お話が聴けるというのは、旅が2倍、3倍と深みを増してくるような気がします。
明日は、午前中はローマ時代の遺跡をみて、午後はフリータイムです!




