インビクタス
2010年 03月 14日
インビクタス・・・・覚えにくくて意味不明のタイトル。SFかホラーか・・・。タイトルからは、なんだかそんなイメージを受けたので、私はこの映画がどんな内容なのか、全く知らないまま、興味すら持っていませんでした。
ところが、2月のある日、東中野の歯医者さん、安藤先生のブログにインビクタスを6回も見に行ったって書いてあるではありませんか。しかも、また回数を重ねて見そうないきおい。まるでマイケルのThis is it現象!
あの忙しい安藤先生が、何度も映画館に足を運んで繰り返し見た映画なら、きっと素晴らしい映画に違いないだろうって、ずっと気になりつつ、なかなか見に行く時間がとれずにいましたが、ようやく夕べ最終回の上映に滑り込んで見てきました~。
・・・・私のように、これがどんな映画か知らないままに「行かない映画」リストに入れてしまった人がいたら、「是が非でも見に行ったほうがいいリスト」に変更したほうがいいですよ~。
映画という限られた時間では、語りきれなかった伝えきれなかったことはたくさんあると思いますが、南アフリカにネルソン・マンデラという不屈の魂を持った素晴らしい人がいたということを知るだけでも、見る価値はあります。
新しい南アフリカをつくる、人種差別のない新しい国をつくる、という理想のために、あえて、これまで自分たち黒人を卑しめ苦しめ、時には殺しさえしてきた「白人」を象徴する競技であったラグビーを学び、典型的な「南アフリカの白人」であったラグビーの選手たちを我が味方とし、ラグビーという競技を使って国を1つにしようとしたマンデラ大統領。
「敵を愛する」というということはどういうことなのか、人を愛し受け入れる、許すとはどういうことなのか、リーダーシップとはどういうものなのかを、自らの姿勢で国民に示したマンデラ氏。
小説でも架空の夢物語でもない、実話である、ということがさらに心に訴えてきます。
ここのブログに、マンデラ氏が27年間の刑務所生活のなか、自分を保つために心の支えにしていた、という詩が紹介されていたので、そのまま貼り付けます。この詩は、この映画のテーマでもあり、すべてを語っています・・・・。
私を覆う漆黒の闇
鉄格子にひそむ奈落の闇
どんな神であれ、感謝する
我が負けざる魂(インビクタス)に
無残な状況においてさえ
私はひるみも叫びもしなかった
運命に打ちのめされ
血を流そうと決して頭は垂れまい
激しい怒りと涙の彼方には
恐ろしい死だけが迫る
だが、長きにわたる脅しを受けてなお
私は何一つ恐れはしない
門がいかに狭かろうと
いかなる罰に苦しめられようと
私は我が運命の支配者
我が魂の指揮官なのだ
(ウイリアム・アーネスト・ヘンリー作)
ついでに私はインビクタスの原作本を英語と日本語で買って読み始めています。
映画では語りきれなかった南アフリカの歴史や悲劇、関係者の人生のバックグラウンド、マンデラ氏との経緯など、これぞ読書の醍醐味を味わっています。
マンデラ氏の人間性、あたたかさ、ハートの大きさに圧倒される思いです。映画を見に行けない人は本も是非。
アカデミーの作品賞になっていても間違いなかったと思います。
この映画は南アフリカの映画ですからね。
ネルソンマンデラさんみたいに
人を赦せるようになったら、
人生に奇跡がどんどん起きるのでしょうね。
そうそう私が臨床で行っているキネシオロジー
Integrated Healingの創始者が南ア出身なんです。
あの国の事を聞いていると、日本に住んでいることが幻想に見えます。
平和ボケしているなって。
お時間の無い方は
お時間を作っても
是非、見に行ってください!
面白くなかった人は
後で私に言ってください。
映画鑑賞料金を私が返金します。
