光田家の血
2009年 11月 14日
「だいあん」のには光田家の親戚縁者がなにかと出入りしていたので、河内さんは光田家(父方)の親戚筋の人となりは割と網羅している。
そんな河内さんがよくいう言葉がある。
「光田家の血だね~」って。
叔父も、イトコの大輔さんも、そして私も、時間があれば、人の講演会に行ったりセミナーに行ったり・・・。そしてシコタマ本を買い込む。
私の父は、小学校の卒業式直前に、満蒙開拓青少年義勇軍で満州にいき、その後、ソ連の捕虜になってシベリアで捕虜生活を送った人だったので、学歴は小学校卒。ところが、この学歴・小学校卒の父が無類の本好き、ニュース好き。広島のど田舎で材木業を営んでいたので、社会情勢や文学的な会話をするような環境では全く無かったにも関わらず、気がつけば、いつも読書中。小説はもちろんのこと、ノンフィクションやルポルタージュものもよく読んでおりました。
さらにテレビはNHKとニュースしか見ないし、新聞は常に3~5紙、毎週、朝日ジャーナルと週刊朝日を購読。
こんな父のもとで育った兄妹は、おのずと知的好奇心だけは発達するってものです。
光田家は、親戚が集まった席で、誰かが「社長!」って呼んだらみんなが振り返ると言われるほど、リスクはあっても独り立ちしていたい人間ばかり。兄はどちらかというと研究畑の多かった母方の血を多くひいているようですが、私はどっぷり光田家よりかも。単に、学ぶことが好きなだけなので・・・。
よく考えたら、光田家の人々。みんな社長だけど、誰ひとりとしてお金持ちはいないというのが、なんともなぁ・・・。
そういえば、これを書いてて思い出したんですが、むかし、東京の三宿にある山本印店というハンコ屋さんで、ハンコを作ってもらったことが・・・。
山本印店さんは、それまで使っていたハンコを持っていくと、いろんな霊的なことを見てくれる方なんですが、私が言われたのは「光田家の先祖はあなたを跡継ぎだと思っているようだから、お墓参りをちゃんとしなさい」ってこと。
え~!? 私は長女だけど、嫁にいく身(いちおう)。兄妹の中ではちゃんとお墓参りにも行っている。だいいち、跡継ぎじゃない! だからこう抗弁しました。
「いえいえ、私には兄がおりまして、兄が光田家の跡を継ぐ身だから、お墓を託されるってことはないと思うんですが・・・」
すると
「あなたの先祖は、あなたの兄を当てにはしておりません。あなたがご指名されているんだから、あなたが跡を継ぎなさい」
ついては「不倫でもなんでもかまわないから、子供を生んで、光田家を継ぎなさい」
というのが、アドバイスだったんですが、こればっかりは・・・。
ざんねーん。
その後、テンプルを会社にしたので、会社印をつくりたくて何度か山本印店さんには、予約の電話をかけたものの、どうもタイミングがあわず、ハンコは作り替えないまま・・・。
だから、この跡取り問題はいったいどうなったのか?その後の対策を聞けないままではあります。
まぁ、私が元気なうちは、広島までお墓参りにはもちろん喜んで行きますが(ただし、広島駅からメッチャ遠い山奥にあるので、誰か車を運転してくれる人がいないといけない)・・・。
お墓を守るとか、跡をつぐとか、やはり日本を感じます。