薄れない記憶
2009年 08月 26日
素早いお申込、ありがとうございました。
今日のお昼、ランチを食べながら、香山リカさんの「しがみつかない生き方」を読んでました。
香山さんが書かれた結論とは違う論点になりますが、「すぐに水に流さない」という章で、なるほど、と思う記述がありましたので、それについて書いてみたいと思います。
香山さんの診察室には、過去の出来事のあれこれを思い出してしまう、一瞬たりとも忘れないという患者さんが多くやってくるそうです。
「・・・・中学のときに先生から言われたひとこと、親からの言葉、全然忘れられません。いつもどうしてあの人は、あんなひどいことを言ったんだろう?と考えるんです」
そして、そのときに味わった悲しさや辛さ、怒りまでがよみがえって、その出来事から何年たっても、何十年たっても苦しくなる。
ところが、そういった昔のことが忘れられない、という人も、「嬉しい記憶、楽しかった記憶」は覚えてない。傷ついた記憶だけがずっと頭に残っている・・・。
なんで、人は、嬉しい記憶、喜びの記憶は、すぐに忘れてしまうんでしょうね。つらい出来事と同じように笑顔の記憶、箸が転んでもおかしくてお腹をよじって笑った出来事もあったでしょうに、それらはすぐに、忘れ去られ、辛い記憶だけが、何度も何度も浮かび上がって、その人を苦しめてしまいます。
そのことさえなければ、今の私はもっと違った私だった。あなたが私を傷つけなかったら、私はいま、違った私になっていた・・・。
もしかしたら、そんな思いがあるのかもしれません。
古い記憶が浮上して「あ~!もう頭に来る!」ってことは誰にもあると思います。私にもあります。でも、それを延々に反すうして、上書き保存し続けていくのは、まったくの不幸です。
過去には、誰かから傷つけらかもしれませんが、その辛い過去を反すうしている限り、今度は、自分自身で自分の今と未来を傷つけてしまいます。
もし、悲しい出来事が浮上してきたら、うーんとうーんと思い出して、過去にあった楽しい記憶、嬉しい記憶も一緒に上書き保存しませんか。
その楽しい思い出がすぐに出てくるように、楽しいことがあったら、大げさに演出して記憶にとどめておけばいいんじゃないかと思います。
・・・・とここまで書いたら、過去のない、後ろを振り向かないミツダさんが、過去について書いてる~ってスタッフに言われてしまいました。
辛い過去を忘れない、というのは一種の防衛本能だと思うんです。
なので覚えていてもいいんだけど自分の中でその感情をどう処理しているか?が大事な気がします。難しいんですけどね。
カウンセラーに尋ねたことがあるんですがそういうネガティブな感情が芽生えたらきちんと向き合いきちんと自分を「癒す」と同じことを繰りかえすことはないー=引き寄せることはない、とのことでした。中途半端に心に貯めていると潜在意識となって同じことを引き寄せる、と。
その「癒す」が分からないんですよね、私。おっしゃっている楽しい記憶嬉しい記憶を掘り起こすのもその作業だと思いましたが・・・・
過去ってもう自分の頭の中にしかないものなので、実は変更できますよね♪さらに自分を傷つけるものにもできるし、いやな部分は忘れ去ることも。
脳は事実と想像(だっけな?)は区別できないそうなので、繰り返し思い出していたら、現在も同じことを自分に自分が課しているのだと
早く気づければいいですよね♪
お店、早く遊びにいきたいでーす!次の店長看板娘日はいつでしょうか?(*^_^*)