ローフーディスト、増殖中!
2009年 07月 14日
サンフランシスコやロスに旅行したライターさんが、いまアメリカで流行している「最新の食事事情」としてローフードを紹介した小さなコラム。
その記事には、酵素を壊さないよう加熱調理はしないので、日本で健康食だと言われている豆腐も食べないし、玄米を食べるときには1週間がかりで準備をする、と書かれていました。
面白い! って、すぐに思いました。
特に食材を加熱しないで食べるその理由が、ケイシーの勧めた食事法を補完してくれそうで、嬉しくなってしまいました。
食事療法オタクの私は、帰宅後、さっそくインターネットでチェック。
でも、そのとき日本語で検索でかかってきたのは、たった1件。
機内誌でその記事を書いた方が、寄せた別の記事でした。
つまり、当時、日本でローフードについて記事を書いていたのはたった一人だったのです。
ラッキーなことに、私はその人と以前、面識があり、何度か電話でやりとりをしていた人。
1週間がかりで準備する玄米って何?って私は興味津々、その記事を書いた著者にメールを送信・・・。
ところが多忙なのか、返事を書くのが面倒だったのか、とうとう返事は来ず。
1週間がかりで作る「玄米」の謎は分からないまま、月日は経ってしまいました。
それから2~3年後。何度か英語でRaw Foodと検索しながら情報は得つつ、使われている食材や調理器具がどう考えても、当時の日本では入手不能。
そのまま、ローフード的な調理はできないままおりましたが、ある日、ネットでローフードを検索していると、日本に「ローフード協会」が設立されている、とあるではありませんか!
喜び勇んで、当時存在したローフード協会の斉木さんに早速メール。
テンプル主催で、ローフードについてのセミナーを開催してもらいました。
今もそうですが、日本はやはり玄米菜食、玄米正食(マクロビオティック)の国。
それまでも、メルマガで生のサラダを山のように食べるケイシー流の食事を紹介すると、「日本人がアメリカ人の食生活をすると身体を壊す」とか「君はアメリカの回し者か」という長文のお怒りメールをいただいたものですが、そこにきてローフードについて紹介したものだから、100%加熱食を実践している方々から、その食事は冷え性や病人を増やすだけだから、即刻、訂正しなさい!みたいなメールを何通もいただいてしまいました。
これって、頭で「正しい」か「正しくないか」って決められるもの?
これはもう、どちらが正しく、どちらが間違っているというのではなく、そのお怒りメールを送って下さった方に、非加熱の食事の率を上げることがいかに健康維持に重要かを分かっていただくには、ローフードがもっと日本に知れ渡り、100%非加熱の食事を実践する人の数が増え、ローフードが日本人の身体にどう影響を与えるのか、実際に冷え性が悪化するのか、たくさんの体験談や経験値を集めるしかないなぁ~なんて思っていました。
それから数年。
いま「ローフード」と検索すると、山のようなサイトが出てきます。ローフードをテーマにしたブログを開設している人も増えました。書籍も、まだ玄米菜食、玄米正食に比べるとまだまだ数は少ないですが、数冊本屋さんには並んでいます。
・・・ということは、ローフードを実践したことで、体調が良くなったって方が多いってことですね。
本当にローフードは日本人の身体に合っているのか・・・? これをきちんとデータとして出すには、もうちょっと年数がたち、数年間、ローフードを実践している人の数が増える必要があるかもしれません。でもデータはなくても、体感として「いいよ」って人がこれだけ増えているんですから、食事を変えたい人は、選択肢に加えてもいいのではないでしょうか?
気がついてみれば、ローフードの記事がアチコチの雑誌に載り始めたせいか、結果、ケイシー流の食事を頭ごなしに批判する人も減りました。
最初に読んだ「1週間がかりで作る玄米食」がなんなのか、いまだ分からず。
もしかしたら、玄米を浸水-発芽-粉にする-乾燥させてクラッカーにする、っていうものだったのかもしれません。
ちなみに、何度か「発芽玄米クラッカー」作ってみましたが、個人的には玄米ご飯のほうが好きでした。