55歳。あまりにあっけなく、あまりに早い死に、私の脳みそはまだ志水さんの死をちゃんと受け入れられてない気がする。
いつも人の訃報を聞くととても悲しいけど、「そうはいっても、100年後は、私も含め、今、大人の人は、全員、一人残らずこの世に生きてはいない。あっちの世界に帰っているんだ」って思えば、あの世でまた再会して、たっぷりお話できるからいいか!って思う。
そうは言っても、やっぱり55歳は若すぎるぞ。
志水さんは、精神世界、占い、霊気、オカルトなどの道先案内人。何か分からないことがあったら、志水さんにお聞きすれば、たちどころに教えて下さる、歩く辞書、歩く百科事典みたいな方だった。
志水さんと直接お会いすることはあんまりなかった。最後にお会いしたのも、たぶん2~3年前。
でもそのとき
「ひさしぶりに会ったら、キレイになっているんでビックリしたよ~」としみじみ私の顔を見て言って下さった。
それで「そうですか~。ありがとうございます~。嬉しいです~」とお返事したのが、おそらく志水さんと交わした最後の言葉。
あ~。いま思えば、最後に交わした言葉が「ありがとうございます」で良かった。
「あなたなんて嫌いよ!」とか「絶好だ!」みたいな気まずい別れじゃなくて良かった。
誰かの記憶に残る私の最後の表情が笑顔だったり、感謝の言葉だったり・・・。
そんな生き方をしていきたいものです。