奥谷啓介さんとのランチミーティング
2009年 04月 15日
奥谷さんとの顔合わせ。実は今日が初めて。
かつては、億万長者や本物のセレブしか泊まることができなかった世界でも名だたるNYのプラザホテルで10年間もマネージャーを勤めていた方と、テンプルとが結びつくなんて、つい2週間前まで全く全く想像もしていませんでした。
だって、プラザホテルですよ~。
日本が豊かになって一般客や団体客もプラザに泊まるようになりましたが、やはりプラザは、世界中の人があそこに宿泊するのを目標としたくなるほどの、人生のステイタスシンボルになるようなホテルです。
首相や大統領を含め世界の要人ともお仕事をされる機会のあった奥谷さんが、東京で小さな小さなお店を営んでいるテンプル主催でお話して下さるなんて、あの本を読んだときには、ゆめゆめ思わなかったです~。人生にはこういう「心に思ってないこと」でも、ご縁があれば物事はトントン拍子に進んでいくんですね。←ちなみに、プラザで働くことができた日本人は過去にたったの4名。そのうち3名は途中でクビになってしまったので実質1名、奥谷さんだけです。
今日も今日とて、広島の山の奥で、ほっぺを真っ赤にして田んぼを遊び場にして育った子ども(つまり私)が、憧れのプラザホテルの元マネージャーさんと接点ができ、ランチを食べながら、アーダコーダとお喋りしてるなんて、小指の爪の先ほども想像していませんでした。
きっと何か、天の計らいが働いたんじゃないでしょうか?
テンプルのお客様で、「いま」奥谷さんのお話を必要とされている方がたくさんいらっしゃるんじゃないかと
私はひそかに思っています。
ちなみに、どういうご縁で4月22日の講演会が実現することになったかというと・・・。
たまたまテンプルのお客様で長くメルマガを読んで下さっている方が、奥谷さんとお知り合いで、2007年の9月に私がメルマガで奥谷さんの本を「その1ヶ月に読んだ中で一番面白かった!」とご紹介したことを覚えて下さっていて、数ヶ月前に奥谷さんにそのことを伝えて下さっていたんです。
しかも面白いことに、そのテンプルのお客様と奥谷さんとは、もう20年も会ってないそう。
それが何故か急に、2007年のメルマガのことを奥谷さんに伝えて下さり・・(これも考えたら不思議ですが)、そして、4月の来日直前に「メルマガで本を紹介してもらったお礼にセミナーをしましょうか?」とご連絡があって、今回の講演会の運びとなったんです。
さて、その奥谷啓介さん。
あまりの素晴らしいキャリアと頭脳明晰さ、お会いする前はかなりビビッておりましたが、お会いした瞬間、そんな緊張感は雲散霧消。めっちゃ気さくで、楽しい人。何より話しが面白い!痛快!
以前、TBSの日曜日の朝の番組でコメンテーターにならないかというオファーがあったらしいんですが、テレビって、その場の毒舌発言に思えても、やはりプロデューサーの意向に基づいた発言をしないといけないらしいんです。でも奥谷さんは、100%自由に自分の意見を言わせてほしい、ということで、残念ながらものわかれ。確かに奥谷さん、テレビのコメンテーター向きかもしれません。
スタッフの水津と2人でお会いしたんですが、2時間のお喋りのうち、私たちが口をはさめたのはほんの10分くらい。あとの1時間50分は、奥谷さんの機関銃トークでした~。
日本の働く世代に自殺やウツが多いこと。それを引き起こす要因がやはり日本の会社や社会にあること。
日本の中にいると、全く気づくことができない様々な問題点を今回ご呈示いただいて、私はとっても勉強になりました。
アメリカは、様々な違った考え、違った常識、違った宗教の人たちがより集まった国であるからこそ、そこでお互いの誤解やサービスの低下が起こらないようマニュアルやシステムが出来上がっている。どんな場面であっても、子ども、老人、身障者、ホームレスなどの弱い立場の人がそこにいれば、誰もが当たり前に、その方々をサポートするようにする。
法律が人々の身近にあり、差別や不平等が起こらないよう法律でビシッと取り決めがされているし、たとえばホテルで働く人へのチップや給料も、スタッフ間の不平等がないよう、すみずみまで配慮がされている。
日本人は道徳心も高く、末端で働く人の意欲と意識は世界一高いんじゃないかと思っているので、その日本人が、アメリカが何十年もかけて蓄積し構築してきた「どうすれば、もっとみんなが幸せに暮らせる世の中になるのか」のヒントをもっと自分の会社や社会に取り入れることができれば、ウツになって休職したり自殺してしまう人が減るんじゃないかと思ったりします。
ただし、その膿だし期間は、特に権力にあぐらをかいていたような人たちには大きな痛みをともなうかもしれませんが・・・・。
私自身、数年前にこんなことがありました。
以前、アメリカ人とある仕事をしていて、ドルの国際振込は時間と手数料がかかるので、その人に私の経費約700ドル分を一時、立て替えてもらえないかとお願いしたことがあるんです。
そしたら、そのとき、彼は50歳くらいだったんですが、その700ドルの立て替えができるほどの金銭的余裕も貯金もないから「できない」って返事が来たんです。
ちゃんと仕事があり、日々働いているのに、50歳にして700ドル(約8万円)の貯金もないの???って私は心の底から驚いてしてしまったんですが、そんな彼なのに自分の老後に不安を感じることもなく、毎日ハッピーに暮らしている。片や日本は、老後資金に3000万くらい貯めておかなきゃって雑誌に書いてあって、え~って感じ。
貯金ゼロでも幸せなアメリカ人と、貯金3000万円あってようやく安心の日本。
なんか変な感じです。
残念ながら、奥谷さんの2時間近くのお話をここで再現できないので(しかもお喋りしながら、食べるスピードは私たちと一緒。そのお喋りの間、いつ食べていたんでしょう??)、お時間がある方は、ぜひ、22日の夜、中野サンプラザまで聞きにいらしてくださいね。
今回は、募集期間が短いせいか、まだまだお席が残っています。
経営者にとっても、働く立場の人にとっても、またこれから職探しの方にも面白いお話だと思います。お友だちをお誘いのうえ、ぜひご参加下さいね。
日時:2009年4月22日(水)PM6時30分~8時30分
場所:中野サンプラザ研修室2 中野駅北口より徒歩1分
新宿駅からJR中央線で5分 大手町から東西線で19分
参加費:1500円(事前振込)-当日受付払いは2000円
ユース価格(大学生、24歳未満の方)は無料-念のため当日は身分証明書をご持参下さい
事前振込先:三菱東京UFJ銀行 自由が丘駅前支店 (普通)1529907
定 員:75名
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奥谷さんのプロフィール、講演会の詳細はこちら
今日のランチミーティングにあわせ、奥谷さんが書かれた「世界最高のホテル プラザでの10年間」を昨日読み返したんですが、2度目読んでもやっぱり面白い本でした。
一緒に同行したスタッフの水津は、この本の中の、ある一章に書かれていたことが、彼女がそれまでの10年間で読んだ本の中で一番衝撃だったと言っていました。目から鱗が満載だと思いますよ~。
プラザホテル退職後は、作家になられて、昨年から5冊の本を書かれたところだそうです。そのうち1冊が来月発刊予定。恋愛小説や冒険小説もあるそうです。ベストセラー作家への道もそう遠くないかもしれません。