稲田芳弘さん「ガンに対する不安呪縛を解く!」
2009年 04月 07日
実は講演会の第2部では、稲田さんがお書きになった「ガン呪縛を解く」を読んで、実際にご自身のガン治療をどうしたらいいのかと、さまざま不安を感じられているであろうガン患者さんや、そのご家族の方々との質問コーナーを予定していました。
ところが、事前に稲田さんにご参加の皆さまからいただいたご質問をお送りしたところ、もっと大きな視点で自分のガンや時代の流れを俯瞰してみたほうがいいのでは?!という稲田さんの判断で、現代という時代を呪縛している歴史の流れについてのお話がありました。
それはそれでとても興味深いお話だったのですが、やはりガンの方の目の前にある切実な問いかけにお答えできなかったのがとても残念で、講演会終了後、稲田さんにお願いし、あらためて文章にてアドバイスをいただきました。
いくつかのご質問については、当日ご参加いただいた聖マーガレット病院の酒向先生やイーハトーブクリニックの荻原先生からアドバイスをいただいておりますが、稲田さんには、「ガン呪縛を解く」を書いたジャーナリストという立場から全てのご質問にお答えいただいています。
当日、講演会にご参加されなかった皆さまにも、ご参考になれば幸いです。
Q1:実際に完治・未完治を含めて、どれくらいの方が実践されたのでしょうか?
と言うのも、自分がガンになった時、はたして切らずに実践できる勇気があるかわからないので。
★具体的な人数については把握できていません。
ただ、「迷っていたときに本を読んだので、手術や抗ガン剤治療を受けないで治そうと思う」とか、「抗ガン剤の副作用で苦しんでいたので中断しようと思う」などといったメールや電話は、これまでに数十人から受けました。「病院治療を受けたくなかったので民間治療でやっているが、本を読んで安堵すると同時に希望が与えられた」といったメールなどもたくさん届いています。
その中で「完治した」「好転した」「数年経ったが今も元気」といった報告はたくさん届いています。
Q2:・痛み等が、出たことはあったのでしょうか? その場合の対処方法はどうされていたのでしょうか。
・ご自身が服用されているサプリメント等について教えてください。
★何かにぶつかったときはひどく痛みましたし、時々チリチリ痛んだり、ツーンと痛みが走ることも最初のころはありました。でも、いわゆる「ガンならではの激痛」は体験していません。
「ガンの痛み」ではありませんが、全身にものすごい湿疹が噴き出して痒さがひどくなったとき、掻いたところが当然痛みました。そういった痒さや痛みは、本でも書きましたが、熱湯シャワーを使って乗り越えました。
一時はものすごかった全身の湿疹も2ヶ月程度できれいに消えました。痛みや痒さが消える期間は人によってそれぞれのようで、ちなみに本の中で紹介した小島弁護士はそれに数年間を要したということです。
「ガンの痛み」ではありませんが、スズメバチに刺されたときや、ガレージ作りの作業中に右手の小指が金具で潰れたとき、そして屋根から落ちて 腰椎や足の骨を骨折したときなどはものすごい激痛で身体を動かすこともできないほどでしたが、そういった激痛は「ホメオパシーのレメディ」で和らげること ができました。「手かざし」も大きな効果を現したと思います。そういった体験を通じ、痛みを緩和するには「鎮痛剤」以外にもいろいろな方法があるというこ とを体験することができました。
サプリメントについては、微量元素水、糖質栄養素、プロポリス、酵素等々です。
Q3:妹はアメリカに住んでいて、2年前アメリカで手術を受けました。初期の発見でも親族にがん患者が何人もいるということで、リンパ節もごっそりとられてしまいました。最近DNAの検査を受けたらしく、再発率80~90%と言われて落ち込んでいます。ですが、代替療法系のことには一切耳を傾けません。個人的にはDNAの検査なんて、医者の呪いのようなものだと思いますが、妹のように、西洋医学信者に、何かよいアドバイスはありますでしょうか?というより、そばにいて、見守る側の心構えについて、お聞きするのがいいのかもしれません。
★「西洋医学の信奉者=信者」に対しては、正直、何を言っても「余計なお世話」「ありがた迷惑」になってしまうように思います。しかし実際には「西洋医学」を絶対的に信頼し、医師の治療に絶大な期待を寄せ、それ以外を「怪しいもの」と考えている方が圧倒的なのですから、そこでどうしてもその「ガン呪縛」を解くことが必要になってくるわけです。ぼくの『ガン呪縛を解く』は、まさにそのために書いたものです。
その中で特に強調したことは、「現代医学の定説がとんでもない勘違い基づいている(細胞分裂説・骨髄造血説等)」ということを「千島学説」に基づいて明らかにし、「ガンは気血動の不調和の結果として発症したもの」であり、かつそれは「慢性炎症」であるということです。この「事実」を医学的・科学的・実証的に示さない限り、「ガン呪縛」は解かれないでしょう。そう思ったこともあって、やや理屈っぽくなってしまいましたが、ぼくとしては「千島学説」のポイントをできるだけ医学的に紹介したつもりです。
「そばにいて見守る側の心構え」ということについてですが、「西洋医学信者」に対して、代替療法の情報の押し売りやその他の治療法のごり押しは逆効果にしかなりませんので避けるべきだと思います。大事なことは、患者さん自らが自らの意思で「気づく」ことです。それがない限り、閉じ込められている治癒力・免疫力・生命力 が開かれることはないと思います。
そして「ガンを恐れ、死を恐れること」が最も免疫力・治癒力を萎えさせる原因になっていると思いますので、最終的には「開き直り?」の心境に導くことも大切かと思われます。人間は別にガンにならなくても100%死を迎える生き物であり、寿命の長短よりも「生きる意味」や「その中身」こそが大切だということに目覚めることです。
Q4:例えば乳がんの肺転移の場合、転移病巣は悪性の乳腺細胞でつくられる、ということが一般に言われる(つまり転移したがん細胞には「本籍」がある)わけですが、そうするとご本で紹介されていた、「転移」の考え方と異なるように思うのですが、いかがでしょうか。
★現代医学で言う「再発」「転移」という概念は、あくまでも「細胞分裂説」を前提として考えられていることです。
すなわち、三大療法でガン細胞を除去したとしても、ガン細胞が一個でも残っている限り、それが同じ場所(部位)で再び分裂増殖をして大きくなるのが「再発」 であり、また取りきれなかったガン細胞が体内を移動して「本籍=原発部位」と違ったところ(肺など)で分裂増殖したのが「転移」と言われているわけです。
これに対して「千島学説」は、「ガンは気血動が乱れた結果発症するもの」「病的な赤血球が体細胞に分化し損ねたもの」すなわち「ガンは全身病」「血液が劣化した結果発症するもの」であり、それは「慢性炎症」であるとしています。
現代医学がいう「再発」「転移」は、「ガンの原因はあくまでもガン細胞」であってそれが分裂増殖して大きくなるとしていますが、千島学説は「ガンは結果(結実)であって、その真因は「気血動の不調和にある」としているわけです。
一般に言われる「再発・転移」は、ガン治療(三大療法)をした後で起こる現象ですが、もし「ガンの真因」を解決せぬまま生活をしていけば、ガンの真因が全く解決されていないのですから、時間とともに「再発・転移」が起こって当然です。しかも三大療法は人体の治癒機構を弱め、損傷を与えますし、特に抗ガン剤や放射線は「発ガン」をもたらしますから、抗ガン剤や放射線治療を受けてしまうと 「再発・転移=発ガン」が早まります。
定期診断でのガン発覚から、わずか1年半で亡くなってしまった筑紫哲也さんの例などは、まさにそのこと(徹底的なガン治療による新たな発ガン)を物語っていると思います。
Q5:闘病方法をなるべく詳しく聞きたいです。
★まず、ぼくは「闘病」という言葉を全く使っていません。ガンは決して闘う相手(敵・悪魔)ではないからです。
それはさておき、ぼく自身の「ガン治癒法」ですが、基本は「気血動の調和」をできるだけ心がけたことで、具体的に言うなら「食」を改め、「足もみ」に時々通い、いくつかのサプリメントを摂取し、その後はホメオパシーのレメディも用いました。
以上は「ガン宣告」の直後、それなりの決意をもって始めたのですが、実際には仕事上のストレスがひどくなり、途中から「食」もきちんと守ることができず、サプリメントもアバウトなものになっていきました。「足もみ」も数ヶ月間は週1のサイクルでまじめに通いましたが、その後はなかなか通うことができないよう になってしまいました。
それでもぼくのガンは決して「増殖」も「転移」もなく(検査してないから断言できませんが、実感的にそう思います)、3年が経ったころからは治癒現象が顕著にあらわれ、現在では、ガン細胞が死滅して崩れ、膿となって流出し、完治まであとは時間の問題といえる状態に至っています。
要するに、治癒力・免疫力・生命力 を引き出しさえすれば、ガンか勝手に消えていってくれるのです。
以上の経緯を振り返ってみるときに、ぼくのガン治癒にとっての決定的なものは、「ガンに対する不安や恐れ」がほとんどなかったことだと思います。ガンは慢性炎症であるという千島学説的な認識(理解)が、不安や恐れをなくしてくれたのです。
これは非常に重要なことで、ガンに対する不安や恐れを抱き続けている限り、いくら「食」を正しても、効果的と言われる治療法やサプリメントをやってみても、 真の治癒力をぐ~んと引き出すことは難しいと思われます。これは「気の作用」の大きさを物語ってくれます。
ガン患者の中にはともすれば「食」を絶対化して「マクロビオティック呪縛」に陥っている人も見受けられますが、実は「食」以上に「気の働き」は大きなものであり、その決定的なものは「ガンに対する不安と恐れ」を医学理論的(千島学説的)に理解することだと思います。
Q6:
・腹水が溜まってしまったときの対処法
・強烈な痛みが出たときの対処法(永続的にではなく、緊急時にのみモルヒネを使用してもよいか) ガンになったのは2度目で、2度とも原発です。今回も抗がん剤は嫌だと思ったところに、稲田さんのご本を紹介され、勇気をいただき、抗がん剤を選択しないでがんばっています。これで私もこころから、今のやり方を貫く覚悟ができそうです。私の乳がんは大きくて、10センチのごろんとしたものが皮膚表面に飛び出しています。場所と大きさで手術不可能とのことで、ラッキーでした。が、とにかく大きいので、いつ治るのか不安になります。辛抱強くないので、結果がすぐでないと嫌になってしまいますし、アバウトな性格なので、ゲルソン療法やエドガー・ケイシーのリーディングをきちんとやろうとすると、とっても大変でストレスフルな感じがいたします。
そこで、どの程度手抜きをしても大丈夫と思われるか、お聞きしたいと思います。
。。そんなことは無責任に言えない。。かもですよね。。
でも、時々キチンとやるのが辛くなってしまって、へこたれてしまいそうになるんです。ちゃんとやらないと治らない、進行してしまうのではないかと不安になってしまうのです。なにか気持ちが楽になるアドバイスをいただきたいです!
それから、千島学説やネサンに理解のあるお医者様を教えてくださるとありがたいです。
よろしくお願いいたします。
食事療法や洗腸とうで、浄血がすすんで、だんだん色が落ち着いて、腫れがひき萎んできています。まだほんのわずかな変化ですが。でもお医者さまは聞く耳を持ってくださらず、先日とうとう大学病院をクビになってしまいました。がんは「慢性炎症」。。だから治る病気です。と日々自分に言い聞かせ、がんを「ぽん」と呼び、「ぽんちゃん、いろいろなことに気付かせてくれてありがとう!」って言っています。きっと治って、私もがんの人たちを励ましてあげられるようになりたいと思います。
★まず腹水に対する処置とモルヒネのことですが、「緊急処置」としてはやむをえないこともあろうかと思われます。しかしそれはあくまでも「一時しのぎ」に過ぎず、可能ならやらないにこしたことはないと思います。
モルヒネを使うと、途端に腸がやられ、便秘になってしまいがちです。モルヒネを使い続けると、大切な腸機能が萎えてしまいます。激痛を抑えるにはその他の方法もありますから、モルヒネ以外の方法で激痛を和らげることを模索していただきたいと思います。
それから「熟したザクロみたいに真っ赤真紫に腫れていて壮絶な10センチの大きなガン」のことですが、乳ガンの方の中には同じような状態の方がかなりたくさんおられます。その中でも圧巻なのは、それがガンだとは気づかぬまま皮膚病だと思って皮膚科に通い続け、その途上、血膿や痛みなどで大変だったものの、5年くらいしたらきれいに治ってしまったという方がおられたことでした。
同じような大きな腫瘍がそけいリンパ部にできた患者もいましたが、その場合も時間をかけてすっかり完治したという証言を得ています。
この両者に共通していた ことは、悪臭や血膿の手当で大変ではあったが、ガンに対する不安や恐れをさほど抱かなかったということでした。おっしゃる通り「ガンは慢性炎症」であり、 熱・腫・痛・赤・機能障害という炎症の5大症状を見せながらも、治癒力・免疫力さえ高めることができればやがては完治に至るはずです。ぼくの場合もそこまで大きくはありませんが、基本的には全く同じプロセスをたどっています。
なお、東京周辺の医師としては、714-X治療を開始された萩原医師(イーハトーヴクリニック・横浜市)や、酒向医師(セイントマーガレット病院・千葉県八千代市)等々がいらっしゃいます。
Q7:平成19年12月右胸乳がん温存手術(郭清)。抗がん剤6ヶ月後、放射線30回終了。
ガンを治したくて三大治療を真面目に受けてきました。(副作用はつらく、正常な細胞も痛めていることを常に疑問にを感じながら・・・でも再発予防のためと言われ止めるわけにもいきません)
そんななか、医療に頼ってばかりでなく自分でもなんとかしようと、食事は玄米にし、肉や牛乳はなるべく食べないようにしました。(大好きなお酒も禁酒です) 昨年の7月からは週3回丸山ワクチンを始めました。つい最近稲田先生の本を読んで三大治療を後悔しましたが、もうすんでしまったことです。(自分の体に謝りました。)
三大治療を終えぼろぼろになってしまいましたが、今からでも間に合うでしょうか?
★どんなにひどい状態からでも「ガン完治の希望」はまちがいなくあります。その象徴的な存在が寺山心一翁さんであり、すべての治療をやり尽くして医師から見放されて死ぬために家に帰ってきた患者であっても、劇的な完治に至っている事例を数多く聞いています。
またガストン・ネサンの714-Xの事例でも、余命1週間といった末期ガン患者の完治例がたくさんあると言われています(『完全なる治癒』で紹介)。
ですから決して弱気になることなく、むしろ開き直って、少しずつ生命力を高める暮らしを続けてほしいと思います。ガンになったのには「それなりの条件が集積・重層」しているのですから、まずはそれらを一つずつ根気よく解き放っていくことが大切かと思われます。
Q8:ガストン・ネサンのソマチットとエンダーレインのプロチットは同一なのでしょうか?
★いわゆる「ソマチッド」は、アントワーヌ・ペシャンを初めとする多くの研究者が観察しています。エンダーレインもその一人で、ほとんど同じような観察をしており、それぞれが違った名前をつけているわけです。
ただ問題はその「解釈の仕方」であって、画期的な特殊光学顕微鏡を開発したガストン・ネサンだからこそ、ソマチッドの生態が詳しくリアルに観察でき、ガンの真相が明らかになったのだろうと思われます。
それから日本では「ソマチット」という言葉が流行していますが、この言葉を使っている研究団体の「ソマチット情報」には、ネサンのソマチッド観察研究成果とは全く違った「勘違い・明らかな間違い」多々混じっておりますので、念のためお知らせしておきます。
Q9:転移、再発の不安はないのでしょうか。
自分がこの治療を納得しても、家族の賛同どうしたのか。
★「再発・転移」についてはすでに書きましたように、これは「細胞分裂説」を根拠とした概念です。ガンは結果であり、その真因である「気血動の調和」さえ心がけていれば、再びガンが発症する不安はありません。
たとえガンが発症したとしても、ガンそのものを恐れることはありません。ガンになってもその真因を反省して、「気血動の乱れ」を正しさえすればいいからです。
Q10: 手術を終え、抗がん剤の補助化学療法を行っています。食事を変え、体調も体力も戻ってきたので、もっと細かい食事の内容を教えていただきたい。血中の主要マーカーが正常の範囲に戻るまでは抗がん剤を続けるつもりでしたが、本を読んで考えてしまった。希望が見出せてとても感謝しています。手術前にこの本を読んでいたなら、あるいは手術なしで済んだのかも、と家内も申しておりした。しかし、がんとの出会い、おつきあいから、それまでには思いもよらなかった認識 へと導かれてもきたのです。ガストン・ネサンの"ソマチッド"などもその一つです。そして今ここに千鳥学説が登場してきました。ところで稲田さんは川田薫の『生命の正体は何か』(河出書房新社・夢新書)は、ご存じでしょうか。というのも、ここにもまた赤血球のかたち(P107)の生命体らしきものの写真が出てまして、私としては不思議の念にうたれますので。
本を読み、考え方があらたまり、進む道が変わりました。本に出会えたことを感謝しています。運が良いとも思っています。
★ 「食事の内容」に関しては、ぼくよりも詳しい方にお聞きになったほうが良いと思います。ぼくの場合は、一応「玄米菜食」を基本にしてはいるものの、特別な方法があるわけではありません。いわゆる「マクロビオティック(玄米正食)」でいけないと言われるものでも、ぼく自身は「おいしいなぁ、ありがたいなぁ」と思ってけっこういい加減?にいただいています〈笑〉。
川田薫の『生命の正体は何か』ですが、残念ながらまだ読んではいません。これを機にぜひ読ませていただきたいと思っております。
Q11:丸山ワクチンについてのご見解をお聞かせください。
★ 特別に詳しく研究したわけではありませんが、丸山ワクチンはそれなりの治癒効果をあげているのではないかと思います。余命数週間と言われていた義父も、入 院して抗ガン剤治療を受けながらも丸山ワクチンを使うなどして3年近く延命しましたし、『ガン呪縛を解く』の中でも紹介しましたように、パリ在住のギラン・ヨシさんはそれを用いて完治しました。ただし、丸山ワクチンがガンを治したというよりは、丸山ワクチンも含めて結局は「気血動の調和」が治癒力を引き出し、その結果、好転、完治がありえたのだろうと思われます。
Q12:サプリメントとして糖質栄養素というものを摂られているそうですが、一般的にガンには糖分はよくないと言われておりますが、具体的にその栄養素のことを教えて頂ければと思います。
私はマクロビオティクを学び実践しているのですが、学んでいる人の中に、玄米・野菜呪縛に囚われ、病のガンだけでなく、人生のガンになっている方もいらっしゃいます。とにかく依存傾向が強く感じます。自分の存在価値に氣付くことで、他人の価値観に囚われず、自ずと自立・自律すると確信しています。
ガンで余命どれぐらい、という医師宣告は、現在の医療の力ではこれが限界ですよ、という意味であって、あなたはこうなります、という真実でないと思っています。軌道修正をすれば自然回帰し健やかになると私は確信しています。
★ まず「糖質栄養素」のことですが、これはいわゆる「糖鎖サプリ=単糖にまで分解された素材」であって「糖分」ではありません。「糖鎖サプリ」にはさまざまなものがあり、しかも非常に高価なものがありますが、その中には明らかに「ガン患者を食い物にする悪質な商品」も多々混じっていますので要注意と思います。
なお「糖鎖サプリ」がガンを治してくれるわけではありません。それはただ治癒力を引き出す引き金のようなものだと思います。ですから「これを大量に摂取すればガンは治る」という誘い文句は、ガンの本質と真の治癒法を見誤らせてしまうと思います。
ぼく自身がガンになり、ガンを通じてたくさんのガン患者さんと出会い、その結果はっきりと分かってきたことは、ガン患者さんは「ガン呪縛」はいうまでもなく、さまざまな「治療法呪縛」にかかっているのではないか…ということでした。
ガ ンを完治してくれるのは、医師でも抗ガン剤でもなく、また「○○サプリ」や「○○治療法」でもないと思います。それらは確かにそれぞれに治癒効果を持っているでしょうが、ガンを完治してくれるのはあくまでも自らの内なる生命のパワーです。にもかかわらず「何か特定なもの」に依存して、それに「呪縛」さ れることは「生命のパワー」を萎えさせてしまうことにもなりかねません。身体自身が治りたがっていますし、ベストの治し方をちゃんと知っています。
Q13:代替医療に臨んでいる友人たちは、サンドバスや『超大量ビタミンC療法』などお金のかかることが多いようです。お金のかからぬセルフ・トリートメントを教えて下さい。しかしながら最低限、代替医療の専門家にかかる事も大事かと思います。そのへんの兼ね合いを教えてください。
★お金をかけずにガンを治す具体的な方法に関しては、酒向先生の『癌を克服するために』に’詳しく掲載されていますので、ぜひそれをお読みいただきたいと思います。
しかしあえて読まなくても、治癒のベクトルに関してはすでにくり返し述べてきましたとおり、ガンに限らずどんな病気(慢性病の場合)でも、すべて「気血動の乱れ」がその背景にあります。ですから結局は、それを正すことが決め手になってくると考えます。
そもそも「病気」そのものが、実は生体そのものの防御反応、治癒症状であるわけです。
ガンの場合は、全身に広がる劣化した赤血球を一カ所に集め、いわゆる「血液浄化」をしてくれているとも考えられていますし、その段階で「異常」を感じて「真因」を正した結果、治癒力・免疫力を回復した者に対しては、炎症反応を通してガン細胞を死滅させ、体外に排出してくれます。
その意味で、ガンは「生命体の異常」を知らせてくれる大切な信号ですから、それを切り取ったり殺してもガンが完治したことにはなりません。
「生命体異常」を教えてくれたガンにむしろ感謝して、ガンを生み出した複合的・重層的な異常を時間をかけながら解決していくことが何よりも大切と考えます。
なお、現在、カナダにお住いのガストン・ネサンの資料を日本語に翻訳出版するプロジェクトが山田バウさんや稲田さんを中心に進んでいます。その基金への出資をいま求めているそうです。
詳しくは、山田バウさんのサイトでご確認下さい。
去年のガストンネサンを訪ねる旅については、その思いを稲田さんがご自身のHPにお書きになっています。