伊勢の月次祭(つきなみ祭)
2008年 12月 17日
夜9時過ぎ、真っ暗な神宮を、玉砂利の音が響くなか、進んでいく。
去年は北斗七星がキレイだったけど、今回はあいにくの曇り空。星は見ることができなかった。
月次祭を拝観させていただくのは、去年に引き続き2度目。だいたいの時間配分は分かっていたから、神官の方々が出ていらっしゃるまで、心静かに待つことができた。
夜に行われる神事なので、松明と提灯の光り、そして焚き火の灯りだけで、式次第を見る。ちょうど画像があったけど、ここで撮影されているようなご神事を、この月次祭では、夜にされている。
一番重要な内宮のご正宮の神事は、中に入ることができるのはほんの限られた神官と祭主のみ。一般の人は見ることはできない。私たちが入ることがゆるされているのは、外玉垣の外なので、中で何をされているのかは、全くかいま見ることができないし、想像もできない。ただ塀越しに、中からもれ聞こえてくる雅楽の音だけを頼りに、2000年続いている神宮の儀式に思いを馳せたり、神宮に流れる時間の推移だけを感じるだけだ。
それでも儀式の前後に神宮に入られる祭主(現在は、平成天皇のお姉さま)や神官の行列姿を間近で見ることができた。
ご正宮の儀式が始まった頃に、雨がポツポツと降り始め、祭主や神主さんたちがお出になられた直後にそれは雷となった。みな雷(神鳴り)だなぁ・・・と思いつつ、傘もなかったので、濡れながら荒祭宮まで歩き、荒祭宮の式次第を見守ったあとで、伊勢の修養団まで戻ることになった。
12月初旬に熊本-高千穂の神社巡りをしてきたし、忙しい12月に2日も東京を離れることになるので、最初、今回のこのお祭りは、パスさせてもらおうとずっと思っていた。だけど、イスラエル旅行の旅仲間の彰子さんに「紹介したい人がこの日参加することになったから来て」ということで「それだったら無理してでも参加しよう」と来たものの、肝心のその人はドタキャン。
あらら~って感じだったけど、やはり、来てみれば、新しい出逢いもあるし、この2日間のお祭りに参加させていただけるのは、本当に幸せなことだと思う。
スタッフにお仕事を任せてお店を開けられることも、こうやってたった300名しか参加が許されないお祭りにご縁をいただけることも、人との新しい出逢いがあることも、考えてみれば、奇跡的。
ありがたいことです。
前回も今回も、伊勢の修養団というところに泊まらせていただいたんですが、ここでは2泊3日とか、3泊4日とか、さまざまな研修が企画されていて、それに参加すると、否応なしに「日本」について考えさせられる。
あらためて思うけど、日本は、神秘に満ちあふれた、奇跡の国です・・・・。