長寿遺伝子をONにする
2008年 10月 04日
これは、どうすれば長生きできるか、それもどうすれば、健康で長生きできるかを研究しているアメリカの学者さんと、健康で長生きしている人はどういった生活を送っているのかを研究している日本の学者さんの対談。100ページにも満たない薄いテキストなので、あっという間に読めるけど、内容はなるほどねぇ。やっぱりねぇって思うこと多し。同内容ですでにNHK BSで放送されたらしいですが、私は初めて本で読んだ。
ガレンテ博士は酵母菌の研究から、寿命に深く関係しているサーツー(Sir2)遺伝子を発見。この遺伝子が増えれば長生きできる、ということが動物実験で証明されている。
面白いのは、このサーツー遺伝子(長寿遺伝子)、いつもは冬眠状態。スイッチオフになっていて、この遺伝子が単に「存在」しているだけではダメらしいこと。この長寿遺伝子のスイッチをオンにする生活をしないと、やはりダメらしいのだ。
その長寿遺伝子をONにする方法。これがまさしく日々の食生活にふかーく関係している。
それでは、長寿遺伝子をONにする食生活とはどういったものか、というと、あまりご馳走ばかり食べないこと。アメリカで猿を使った研究では、普通のエサで栄養分は保ちながらもカロリーを30%少なくした猿が一番長生きしたそう。それもそのダイエット猿は「毛並みにツヤがあり、白髪や顔のシワも少なく、若々しく見えた」そう。つまり、栄養は足りつつ粗食が一番なんです。
それから、ある成分「レスベラトロール」を摂取すること。
この成分を投与すると高カロリーのマウスでもサーツー遺伝子のスイッチがONになることが確認できたそうで、これが含まれているのが、なんと嬉しいことに野菜の皮や赤ワイン。
赤ワインは皮ごとブドウをつぶして作るらしいんで、野菜とか果物の皮の部分には、まだ発見されてない計り知れないパワーがあるってことが、嬉しいではないですか!(といっても、人間がサーツー遺伝子をONにできるほど赤ワインを飲もうとすると1日に1000本飲む必要があるらしいんで、問題外ではありますが・・・)。
野菜や果物の皮の部分っていうのは、植物が強い太陽光線や様々な気象条件、虫や毒物から自分の身をまもるための対策がされている場所。サーツー遺伝子がONになるか否かにかかわらず、この部位はビタミンやミネラル、ファイトケミカルの含有量も多いので、剥いて捨てるのはやはりもったいない。
私は秋になると時々ブドウを皮ごと種ごとジュースにしたり、皮ごとそのまま食べちゃってましたが、皮が食べられる果物は、やはりそのまま食べたほうがいいんですねぇ・・・。(※ブドウはできるだけ低農薬のものを買ってますが、食べる前にはキパワーソルトを入れたお水に浸けて、ちょっとゴシゴシ洗いしてます。表面の農薬が取れるらしいので・・・・)
あと、レーズンは、皮ごと干されているものなので、ブドウが取れないシーズンはレーズンもいいっす。
ケイシーのリーディングでもレーズンは、生アーモンドみたいに食べなさい、とか、レーズンは便秘にもいいし身体をアルカリ性にするので、もっとレーズンを食べなさいとか、いろいろ言ってますから、レーズンの重要性をもっと見直してもいいかも。
あとはもちろん適度な運動とか過度はストレスを減らすとか、様々な要因がありますが、人の寿命は遺伝の要素が25%、環境要因が75%。
40歳を過ぎてクラス会で自分が老けてみえたなら、それは自分の生活環境が悪かったと反省したほうがいいそうです。
長生きしたとしても、ベッドの中で長生きするんじゃなくて、死ぬまで元気。死ぬまで何か活動していて、ある日静かに亡くなっていたっていうのが理想的。
そういう長生きをしたい人は、野菜果物をしっかり皮ごと調理して腹7分目。社会や地域の中で何かしら貢献しながら、運動と節制をして、目指せ、三浦敬三さんかな。