デヴィッド・ヘルフゴット(シャイン)
2007年 07月 12日
デヴィッド・ヘルフゴットのコンサート。
先週はオーケストラとの共演だったけど、今日はピアノ一本勝負。
どうなることかと思っていたけど、休憩時間を入れて、約2時間の演奏を堪能してきました。
観客の声援に応えていたかと思ったら、ピアノに振り返るなり弾き始めている。座るより先って感じです。1曲終わるごとに、自分からステージ前方に走りより、お客さんと握手。
毎曲ごとに、同じことを繰り返すので、一番前に座っていた観客は、何度も、何度も、彼と握手することになる。
普通、ピアノリサイタルというと、モーニングかドレスを着たピアニストが、小難しそうな顔をするか、恍惚の表情を浮かべるかして、ピアノを弾いているけど、彼のピアノは、まるで、どこかのラウンジで聞いているよう。衣装なんて、前回は、コザックダンスを踊るロシア人のようなブラウスだったし、今日は、成田空港で売っていそうなチャイナ服だった。ありゃ、誰の趣味やねん、と突っ込みを入れたくなるくらい。
演奏中も、本人がタリラリラ~と、ピアノにあわせて歌っているし、奥に引っ込むときも、出てくるときにも走ってくるし、ぴょんぴょん、飛び跳ねてるし、ピアノリサイタルの堅苦しさはまるで無し。
おまけに、演奏が終わったとたん、彼はロビーに出てサイン会。
前回も今回も、さすがに行列に並ぶ時間は無かったので、そのまま帰りましたが、「音楽」を楽しむなら、彼の演奏会は楽しいです。
心の病ゆえかもしれないけど、彼のくったくのない笑顔は、今この瞬間の幸せを感じます。