毎日がエドガー・ケイシー日和 ケイシーグッズ専門店テンプルビューティフル店長が世界を飛び回りながら、今を健康的に生きるヒントをお伝えします。

毎日がエドガー・ケイシー日和

オリバーサックスの『見てしまう人びと』
この本は、幻覚、幻聴、幻臭など、そこにないはずのモノを見たり聞いたりしてしまう人について書かれた医学エッセイ。

人がどのような幻覚を見、聞いているのか、ここまでまとまって書かれている本はそうないので、興味がある方は是非。まったくもって荒唐無稽なモノが見えるので、SF小説家ですら、このような幻覚は想像できないのではないかと思えるほど、人がどのような幻覚、幻聴を体験しているか、非常に興味深いです。

中には幻覚というよりは、霊的な体験をしていたのでは(天使をみたり、天使の声を聞いていたり)と思える子供の体験もあり、もしも、周りの大人がそういった現象に理解があり「それは夢だよ」と慰めなければ、もしかしたら、本人にとって、素晴らしい宗教的な体験としてその子供の魂の成長を促したのでは?と思える残念な事例もありました。幻覚なのか、宗教的体験となるかは紙一重なのかもしれません。

ドストエフスキーは癇癪持ちで、その癇癪を起こす前に、恍惚発作と呼ぶような発作を起こしていたそうですが、ドストエフスキーの幻覚もまた神がかっていました。

あたりの空気がものすごい音で満たされ、私は動こうとしたが、天国が地上に降りてきて、私を飲み込むのを感じた。私は本当に神に触れた。神がこの私に顕れたのだ。「そうだ、神は存在する!」と叫んだが、ほかのことは何も覚えていない。私たち癇癪持ちが発作の前数秒間感じる幸福を、あなたがた健康な人々は誰も想像できまい。・・・この至福が続くのは数秒なのか、数時間なのか、あるいは数ヶ月なのか、私には分からないが、正直な話、人生がもたらすであろう喜びをすべて差し出されても、この至福と交換するつもりはない。
ちなみに、ジャンヌダルクも、ドストエフスキーと同じような恍惚前兆をともなう側頭葉癇癪をわずらっていたかもしれない、という研究者がいるようです。こんな恍惚を体験すれば、そのような病気を持たない私たちのほうが残念、という気にもなってきます。


・・・ところで、もう10年ほど前になりますが、個人的な体験として、ある女性の幻覚に悩まされたことがあります。

当時、その方は、私の親しい人の1人ではあったんですが、あるときから、彼女が異常な幻覚を、それも私に関する幻覚を見始め、本当に対処に困った時期がありました。

もうはっきりとは覚えてないですが、例えば、真夜中に私が彼女の家の2階の窓からのぞき込んでいたとか、宇宙人の男性を連れて彼女のサロンを覗いていた、とか・・・まあ、そんな感じです。

次から次へと新しい幻想話(本人はいたって本気)を聞かされ、ホトホト私も困ってしまったんですが、どうやら彼女が片思いしていた男性と私が何度かゴハンを食べたり話しをしたりしているのを嫉妬して、そのような幻覚を見始めたらしい・・ということが分かり、ご本人とも、まともに話ができる状態ではなくなってきたので、それ以来おつき合いはなくなったのですが、ちょうど年代的に、女性ホルモンのバランスが変わる時期でしたから、嫉妬の感情もあいまって幻覚を生じやすい状態に陥っていたのかもしれませんー。

神を感じる幻覚から、奇妙きてれつな幻覚まで。人間のカラダに秘められている不思議スイッチ、私も探して押したくなってしまいます。



by hiroshimapop | 2017-07-22 19:06 | おススメBOOKS | Comments(0)