行者初体験、スタッフ・スイヅの感想
2017年 06月 23日
気になったところも多々あったようですが、全体については、下記のように感想文を書いてくれました。
登拝夏の間は奥の院の前の孔雀門まで上がることができます。一般の方は、そのまま登山道をあがり、孔雀門の前で先達の方と一緒にお祈りをするのですが、我々は「行者体験」ということで、祀られている神仏の前で毎回止まり、六根清浄、祓い、般若心経、真言などをあげながら上がりました。元気だと40分くらいで上がれる道のりで、まぁ祈りながらだから1時間半くらいかなーと予測を立てていたものの、途中何度も休憩をとったこともあり、なんと、到着したのはなんと2時間20分後。
「六根清浄」をとなえながら、単なる山登りではなく、いらっしゃる神様みなさまに祈りをとなえながら歩く過程は、日常ほとんど味わえない禊のような
体験がとてもありがたかったです。
上がる途中で、頭がグラングランになり、まともに立っていることさえできなかった私に、先達の方々が「神様のエネルギーがどんどん入っているから、不要なものが抜けているのでしょう」という言葉に大変助けられました。
頭があげられないほど、ご縁の大樹の前ではどうしようもない体調でしたが
孔雀門の前にたち、下山するときには、すっと一本筋がはいるような気がしました。
水行
おごそかな気持ちで清めていただいた気がしました。あっという間でしたが
白衣をまとい、気合をこめて入水したあとはずっと体があたたかく、とても心地よかったです。毎朝水行でも歓迎したいくらいですが、 二泊三日ですと難しいでしょうか。
行者さんたちのあり方
私達新参者に対しても、近づきすぎず、遠すぎずのほどよい距離感で接してくださり、礼拝の時の粛々とした姿勢など、生活のすべての行いが行であり、それを一歩一歩行うことが明日の自分をつくり、明日の世の中をつくるのだということを見せていただきました。
どの方にも、神様のお姿がすけてみえるような、我欲にはしらず、世の為に自分を使うことを体現してくださっていました。
何よりも皆様も純粋なお気持ちが反映されていたのが、毎回のお食事だったように思います。 食材や調理方法以上に、どんな方がそのお料理にかかわっておられるかが、ハッキリ味に出てくるのではないかと感じました。
人間らしいリズムをとりもどし、自分が本来やるべき事に清らかな心で向き合えるようになる。そんな一歩を踏み出せる経験をした3日間となりました。
まだまだ般若心経を暗唱できず、歯がゆい思いですが、回を重ねることで、何物でもない自分に近づき、世の為人の為に行動することができていくのでは?と期待が大きくなりました。
1日に何度も何度も祈ること
とにかく、これこそ日常生活では(少なくとも私は)全くやってこなかった経験です。21巻でもひーひーいってしまうのに、行者さんはいったい何万巻唱え続けておられるのか。 摩訶不思議なご真言や般若心経も、不思議と抑揚を聴いているだけで、頭の中にある雑多なことが取り払われて、気持ちがすっきりとしてきます。
太鼓の音も合わさると、お腹のそこから不浄なものが取り除かれるかのようでした。
読経後の、身体の高揚感と実際の体温上昇も心地よく、特に朝一番に捧げるお祈りは純度が素晴らしかったです。
先達の方がお話くださったように「一人でも祈る人がいると、そこから空気がかわっていく」というのは、本当にそうだろうなと思いました。
帰宅して
体がポカポカとしているのが続いているのと、何かを考えたり、行動するのにも迷いがないことに驚いています。
心がまたドロっと雑味を帯びてきた頃に再来したい。初めていったのに懐かしい場所がまた一つ増えました。
ありがとうございました。
祈りながらの先達は、参加者さんが背負っているものを落としながら、また支えながらとなるので、先達する人にパワーが必要なんだそうです。
私も毎回、途中のポイントまではちょっと苦しい登拝で、あるポイントを過ぎればあとはスイスイなんですが、初参加の方にとっては、霊的なことも加味して、なかなかヘビーな登拝になったようです。
水行は、他の参加者さんから、もっと時間の長い水行をやりたかったーという声がありました。私たちの隣では、水に入ったまま般若心経を何巻も唱えている男性陣がいましたので、あれをやりたかったのかもしれませんねー。
が、それにはまず般若心経がソラで唱えられるようになっておく必要ありなので、参加者全員の行が進んでからなら可能かもしれません。
そして祈り行・・・。
私も1年前から可能なかぎり毎朝般若心経や真言を唱えていますが、やはり一人で唱えているのと、大勢で唱えているのでは全くパワーがちがいます。
滞在2日目の夜、ヘルプで滞在されていた若い男性陣が数名、祈り行に参加されたのですが、普段の祈り行からさらにパワーアップされた場となり、あと30分くらい真言を言い続けたいくらいでした。
今回、私はいち参加者ではなく主催者として参加しましたが、主催者になったとたん、乗りかかる重みがありましたー。参加者さんのご先祖さんらしき方々がたくさん、数日前から私の肩にいらっしゃってましたし。。。
ともあれ、この夏の行者体験講座、ひきつづき企画中です。
頑張ります-!