マンガ『霊験修法曼荼羅』
2017年 06月 03日
しばらくは、私の友人やテンプルスタッフの間をこのマンガが行き来することでしょう・・・。
本の表紙にはこう書かれています。
『仏教界において秘儀・秘術を駆使し、特殊な事例を専門に請け負う一門がある。その一門に属する実在の僧侶、秋月慈童が明かす秘話を描く驚異と神秘のノンフィクションコミック!! 表には出てくることのないエピソードの数々と、人智をはるかに超える密教のパワーに驚愕すること、必至!』
こんな文章を目にすれば、読んでしまいたくなること必至!
脚色はされているかと思いますが、きっと描かれていることは事実なんだと思います。
私は視えたり聴こえたり・・・ということは全くないフツーの五感人間なんですが、周りに霊的な感覚が研ぎ澄まされている人が多いので、過去何度か体験したり見聞きしたことと重なる内容もあり、非常に興味深く読みました。
ここ数年特に感じていることですが、日本という国は、様々な神様、仏様のご神気に溢れ、そのご神気の厚い霧の中にいるような国。都会のアスファルトとコンクリートの中で日々をバタバタと暮らしていると、すっかりそんなことは感じなくなっちゃいますが、その空気感は薄くても、やはり其処ココに神社があり、どこもちゃんと掃き清められています。さらに、昨日ご紹介した蛇の倉七尾山のようなところは、それが霧ではなく深海となった中に浸っているような場所。
そんな日本で、神仏を忘れ、祈りも感謝も忘れ、我欲、物質的な欲求を満たすために邁進してしまっている私たち・・・。このマンガを読みながら、あらためて「日本ってこういう国なんだよなー。そんな日本に私たちは生きているんだよなー」と思ってました。
さて本の巻末に作者が描いてる裏エピソード。
第1話が聖天様のエピソードだったので、聖天様にお願いしたら・・・と描いてありますが、それはどこの神社仏閣でも同じことなので、その内容についてご紹介。
以下、僧侶、慈童さんのお話しです。
慈童さん
「ただ願いが叶ったら必ずお礼参りをして、願ほどきをして下さい」
「基本的に護摩木に書いた願い事が叶ったら、護摩木にお礼を書いて納めれば体にかかっている修法はとけます」
「お布施をつつんでご祈祷を頼んで願いが叶えば、そのお布施と同額以上のお布施を持ってお礼をし、願ほどきをすれば、聖天様はまず問題おきません」
「一番困るのは、大金をお布施につつんで強い祈祷を頼んで・・・。願いが叶っても、願ほどきにいらっしゃらない方。感謝ができればいいんですけど・・・」
作者
「ちなみに神社も同じです。お願いだけしてお礼参りをしないとおかしなことになります」
私もアチコチ神社巡りをしてますから、あー、これはまずいって思いました。
蛇の倉で修験の行をしている山口さんは、やはり神様を身近に感じられていることもあり、お礼参りはやはりちゃんとされています。
以前、忙しいスケジュールの合間をぬって東京から伊勢神宮日帰り参拝(しかも車で!)されたので、なんでそんな強行スケジュールを?と思ったら、知り合いの手術成功を祈ったので、その手術成功と健康回復のお礼に、その本人を連れて伊勢に行ってきたとのこと。
こういう1つ1つの願いとその後の御礼のループが、神様との関係をさらに深めているんでしょうね。
私が神社参拝しているときに願っていることは、参拝している神社の発展と神様のご活躍、そして日本が美しく善い国となりますように、ということ。そして、日本がより美しい国になるための仕事を私や会社にさせて下さい、ということ。