ホームにて
2017年 02月 20日
昨日、中島みゆきさんの歌を様々な歌手の方が歌うリスペクトライブに行ってきました。2階席の隅っこの席で遠すぎて歌手の顔は見えず・・・。さらに前の座席の方が前のめりで聴かれるので、その人の頭が死角となって私はステージを見るために身体をずっと傾けていた・・・というなんとも哀しい状況でしたが(泣)、コンサートはハートフルで素敵な時間となりました。
歌手の方にも中島みゆきさんの歌に思い出あり、そして聴く人それぞれにもやはり思い出があり・・・
私が高校の頃は、中島みゆきさんのオールナイトニッポンが毎週1回ラジオから流れており、私は真夜中に頑張って聴いてました。当時つきあってた幼なじみとは遠距離恋愛だったこともあり、毎週のその2時間が唯一「同じ音を共有できる」時。だから、中島みゆきさんの歌はよく聴いてました。
いやぁ、甘酸っぱく懐かしい。
そして、昨日歌われた1曲が「ホームにて」。こんな歌です(1分頃からスタート)
その歌を聴きながら私の心に浮かんできていたのは、夜のホーム、夜の寝台特急電車。
田舎の夜のホームって独特なんですよねぇ。
小学校の頃までは新幹線がまだ広島に通ってない時代。夏休みや冬休みになると、東京や横浜に住んでいる親戚に会いに、家族で乗るのは東京までの寝台特急。夜9時頃広島駅を出ると朝、東京に到着します。
狭い寝台車のベッドの中で窓に顔をつけ、ガタンゴトン走る電車の音、時々きしむレールの音、踏切の音、そんな音を聴きながら、通り過ぎていく家々の灯りや景色を見るのが好きでした。たぶん一生会うこともすれ違うこともない人たちの暮らしの灯りや、歩くこともないだろう道を電車の窓から見ているっていうのがなんだか不思議で・・・。飽きることなくずっと見てました。
寝台車、大人になって1回だけ出雲に行くときに乗りましたが、今は寝台車で旅をする方が時間もお金も贅沢。でも電車に揺られながら寝るのって、これがまたいいんだなぁ。
あー、また寝台車に乗ってどこかに行きたい・・・。