何年か前に、エドガー・ケイシーをチャネリングした、という本が送られてきたことがあります。
ケイシーだけではなく、たしか数名の有名人がチャネリングされていたようですが、ともかくも、ケイシーをチャネリングした、というページを開いてみました。
が、冒頭から絶句。
数行読んで「なんだこれ?」とそのままゴミ箱に。
ケイシーが日本語を話したなら、こういう日本語は絶対に話さない、という軽口とタメ口が続き、まるで渋谷をウロウロしているのが似合いそうな10代の男の子の口調でありました。
私はもともと本好き、活字好きなので、本をゴミ箱に捨てることは、人生のなかで(記憶にある限り)2回しかないんですが、内容が内容だけに粗大ゴミにも古本屋にも出せず(他の人が読むと嫌なので・・・)、かといって、本棚に入れておきたくもなく、申し訳ないですが、そのまま処分・・・。
きっと、その霊能者も本を編集者も、ケイシーがどのような人だったか全くご存じなかったのでしょう。ケイシーが生前、いかに高潔で謙虚な人だったか・・・。知っていたら、本には出来ないと思いますし、それ以前に、自分の口を通して語った霊が誰なのか、どんなたぐいの霊なのか、疑いを持ったでしょうねぇ。
あの本は読んだ瞬間、こりゃ偽物だわって分かりましたが、もし、雑誌や本でケイシーをチャネリングした、とか、ケイシーからメッセージを受け取った、というものがあった場合、おそらく99.9%は偽物だと思ってもらって正解です。
ケイシーは、自分が亡くなったあと、自分の名前を語ってメッセージを伝えようとする霊が現れるであろうことは予測していました。そのためケイシーは、その霊が偽物か本物かを見分ける印を家族に伝えています。
ですから、その印が語る言葉になければ、そのメッセージは偽ケイシーからもたらされた可能性が高い。
さらに、そのメッセージをもたらした、あるいはチャネリングしたのが霊能者と名乗る人であるなら、その人が語る他のメッセージも、どこに繋がってもたらされているのか、そのソースを疑ったほうがいいかもしれません。
じっと見てると、その霊のお尻にシッポが見え隠れしているかもしれません。