毎日がエドガー・ケイシー日和 ケイシーグッズ専門店テンプルビューティフル店長が世界を飛び回りながら、今を健康的に生きるヒントをお伝えします。

毎日がエドガー・ケイシー日和

世界の中にありながら世界に属さない
吉福伸逸の言葉』に引き続き、吉福伸逸さんの最後の遺稿だという本を読んでました。遺稿といっても吉福さんが書かれたわけではなく、吉福さんがされた講演録をまとめたもの。ほんの30人を対象に4日間にわたって吉福さんは自らについて語られたらしい…。

なんと贅沢な…。

~最終章から~
ぼくが日本に帰ってきたときに強く感じたのは、人は成長しないということでした。多くの人たちがある特定のところまでくると自分自身で成長を止める作業を始めると強く感じたのです。(中略)

もちろん外から見るといろいろな変化が起きているように見えますが、実際の内面の深い部分では何の変化も起こさない。だからぼくは、多くの人の人生は、現状の自分を保つことに腐心するだけなのだと理解したんです。(中略)

ぼくのセラピーでは常に破綻することを勧めてきました。その人が今置かれている状況の中で破綻すれば、成長とは呼べないまでも変化があるからです。

(中略)

最もわかりやすいのは結婚生活の破綻です。人は1回できあがって定着したものに、どうしてもしがみつきたくなります。非常に多くの人たちが、本当は互いにたまらない状態になっているのに、ずるずると結婚生活を続けている。だから、日本では家庭内離婚が多いでしょう。一緒に住んでいるけど実際には結婚生活はない状態。それはやはり今の自分を保とうとする保守性を表している。そういった人達に対しても、ぼくはどんな些細なことでもいいから破綻する方向で日常生活を送るようにと云ってきたんです。そうするとだんだんそれに慣れていくじゃないですか。少しずつ慣れていくと、破綻に対する拒絶感がなくなってくるんですよ。ぼくのワークショップに夫婦で来ると、ほぼ大半の夫婦が別れます。 ぼくは実際に「ぜひ別れなさい」といって破綻を勧めます。

その後どうなるか、そんなことはぼくの知ったことではありません。さっき言ったように、少なくとも現状維持を止めれば、変わらざるを得ない側面がいくつも出てくる。そこから新しい人生を始めればいいというのがぼくの考え方です。

(中略)

不安にかられた自我は、他者と同じであることをよしとする傾向がある。だから、そんなに不安にかられてない自我は、他者と同じであることをよしとしない。ぼくは別に人と違うことをよしとするわけではないんだけど、社会に縛られて自分自身がそのことで苦しんでたくさんのことを抑圧している人をみるとき、それは冗談にしか見えないんです。(中略)

でも逆に、苦しまない人は嘘つきですよ。それはみずからを欺いているんですから。ところがみずからを欺いていることにすら目を向けない。(中略)


自己啓発書やスピ系の本をよく読む人は、少なくとも内なる成長を求めているハズですが、吉福さんいわく、人はある程度まで成長するとあとは現状維持にエネルギーを注ぎ始める。

変化はしても成長はない、ということか。

内面に変化を促す一番簡単な方法は、家の中を風水に基づき整えるか、引っ越すことかも。風水コンサルに行くと、子供の頃から住んでいた自宅にそのまま大人になっても親が死んでも住み続けているクライアントさんがいらっしゃいます。子どもの頃からずっと使ってきたもの、親が遺してくれたものに囲まれて何十年も住み続ける状況だと、自分の内側に大きな変化を起こすのは並大抵ではないでしょうね(家が変われないなら、仕事を変わるという手もあり…)。 

そして、
吉福さんのセラピーでは、よくクライアントを怒らせたらしい。怒らせることによってその人の本音、本質が引き出されるから。そのことについても語られていました。

同じようにぼくは、必要だからセラピーをやっているんです。求めてセラピーをやっているわけでは全然ないんです。それはプロのセラピストやカウンセラーとしてやっていく上では、最も大切なポイントだとぼくは思っています。そのポイントさえ押さえておけば、人に本当に嫌われるセラピーができます。なぜ人に嫌われることが大切かというと、ぼくの考えるセラピーは、当人が絶対に認めたくないことを認めてもらうということだからです。「あんたがあんたのような状態で、今そこにいるのは全部あんたのせいなんだよ」とぼくは言うわけです。どんなに嫌なことが自分に起こっていたとしても、その嫌なこと、それをやっているのは社会でもなければ他人でもない、自分自身がやりたいからそういうふうになっているんだということなんです。


クライアントを怒らせることを意に介さないでセラピーができる、ということは、プロフェッショナルに徹したセラピーだったのでしょうね。吉福さんのが遺されたものは決して小さくはありませんが、それでも吉福さんが亡くなってしまったことで永遠に消え去ってしまったものを、なんだか今になって惜しんでいます。


by hiroshimapop | 2015-09-21 20:14 | おススメBOOKS | Comments(0)