毎日がエドガー・ケイシー日和 ケイシーグッズ専門店テンプルビューティフル店長が世界を飛び回りながら、今を健康的に生きるヒントをお伝えします。

毎日がエドガー・ケイシー日和

ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい
今年読んだ本の中で、ダントツに面白く、人に勧めまくった本が『ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい』。

ドラマ『TOUCH』のモデルとなった自閉症の少年、ジェイクの養育についてをジェイクの母親が書き記した実話です。

本の紹介にはこう書かれてあります。
『クリスティン・バーネットの息子ジェイコブ(ジェイク)は、アインシュタインより高いIQの持ち主。記憶力抜群で数学が大好物。3歳で天文学に強い興味を示し、9歳で宇宙物理学についての独自の理論に取り組みはじめ、12歳の夏休みには、量子物理学の研究者としてアルバイトも経験した。彼はいずれノーベル賞候補にもなり得るだろうと言われている。こんなジェイクだが、かつては自閉症によってその才能の片鱗すら見出されていなかった。「息子さんは16歳になったときに自分で靴ひもを結べるようになっていたらラッキーだ」と言われていたのだ・・・』


ジェイクについてはメルマガでも紹介したことがあるので、その時書いた文章を以下に貼り付けると・・・
・・・実際、普段のジェイクの様子から、幼児教育や自閉症の教育の専門家はジェイクを知能が劣っている何もできない子供として扱い、ごくごく簡単なこと、例えば箱を開けるといった退屈なことを何度もやらそうと躍起になっていました。

しかし、何時間も飽きることなく壁や床に映っている光と影を眺めていた彼の内側では、その高い知能と並はずれた集中力で、宇宙の法則を理解し、数学の美しさに目覚めていたのです。

3歳のときに受講した天文学の講座では、大学生でも答えられなかった質問に自分で考え、答えてさえいます(何故、火星の月はジャガイモのような形で球ではないのか…?)

ジェイク少年の内なる能力が開花したのは、母親の愛と熱意のたまものと言えます。もし、ジェイクの母親が、専門家の勧める教育システムでジェイクを育てていたら、おそらくジェイクは何もできない、誰ともコミュニケーションの取れない少年として育っていたことでしょう。


ジェイクの両親は、最初、もちろん特別な支援の必要な子ども達の幼児教育を専門とする専門家や療法士に彼の教育をゆだねていました。しかし、その支援学校に通い始めると、それまで出来ていたこと、話せていた単語が彼から消えていくことに母親は不安を覚えるようになります。

そこで、ジェイクのお母さんはジェイクが学校に行くことを止めさせ、自分自身がジェイクの最大の理解者、声になるために、自宅でジェイクと向き合うことにします(彼女は自宅で小さな保育園を経営していました)。

わたしの1日はこんなふうです。朝、保育園をオープンし、9時間フルに働く。そして子どもたちが帰った後、部屋を片づけて掃除機をかけたら、週に2回、自閉症児のためのキンダーガーデン風クラスの準備をする。わたしは自閉症児のためのこのプログラムをリトルライトと名づけました。

わたしは最初から、自閉症に対して今までとは異なるアプローチをしたいと考えていました。一般的なプログラムは、最も低いスキルに焦点を当てて行われます。「リトルライト」にやってくる保護者のほとんどは、わが子が少しでも上のスキルに上がれるよう既存のプログラムを何年も試みた結果、失敗に終わった人たちでした。わたしにももちろん経験があります。輪っかに棒を引っかけるとか、指人形に食べ物をあげるとか、そんなことを何時間もかけて子どもにやらせようとして、挫折してきました。

長時間同じことばかりやらされるのにくたびれ果てたジェイクが、セラピー用のゴムボールを握ったまま居眠りをしてしまったこともあります。わたしは、この子たちができないことにしつこく取り組み続けるのではなく、彼らがやりたいことからはじめるつもりでした。


教育の専門家が推し進める「子供ができないことをやらせようとする教育」ではなく、「子供が興味のあるものをとことんやらせる」という教育方針に変えたことで、ジェイクの能力はどんどん開花していき、のちに彼はIQ170という高い知能を持っていることさえ判明しました。

ジェイクは8歳から大学レベルの数学や物理の授業を受け始め、現在、彼はノーベル賞を期待されるほどの宇宙物理学の研究者となっています。


ジェイクが天文学に強い興味を持っていることが分かったのは、ジェイク3歳のときでした。
「リトルライト」をはじめてすぐのこと、家の近くにあるバーンズ&ノーブル書店で、誰かが書棚にしまい忘れたまま床に置き去りになっていた大学レベルの天文学の専門書に、ジェイクはすっかり心を奪われてしまいました。小さな子どもには大きすぎる本でしたが、ジェイクは大きな表紙を引きずるようにして開けると、その場にぺたりと座り込んだまま、1時間以上も読みふけっていました。

どう見ても3歳児が読むような本ではありません。ジェイクの肩越しに本をのぞき込んだ私は、字がものすごく小さいのと内容が難解なことにひるみました。(中略)

驚いたことに、重くてかさばるその本は、ジェイクがどこへ行くにも持ち歩く、彼のいちばんの相棒になりました。(中略) 滉かに天文学を専攻する学生向けに書かれたこの専門書に、うちの息子はなぜこんなに興味を抱くのか、わたしはこの本を見るたびに信じられない気持ちでした。


私自身、3歳になるまで自分から話せる単語はたった2つしかなかったという、超スローペースな子どもでしたから、今の時代だったら特別支援の専門家に委ねられていたかもしれません(でも保育園の卒園するときには、園児代表として答辞を述べております・・・)。

この本は、自閉症児のための本ではなく、子どもを持つ全てのご両親、学校や保育園の先生に読んでいただきたい内容です。とにかく、ジェイクのお母さんが素晴らしい。自分の子どもだけではなく、同じような立場にいる子どもたちやその両親にどれほどの大きな愛を注ぎ込まれているか、そのハートの大きさに大感動。そして、それぞれの子どもの興味に気がつき、その才能を伸ばしていく大胆な方法に、大拍手です。

本の帯には映画化決定とあります。映画になるのを楽しみに待ちつつ、この本、ぜひ手にとってみてください。



14歳のときのジェイクのスピーチ

ジェイクがモデルになって作られたドラマ『タッチ』。私にはとっても面白かったのに人気が無かったのか、残念なことにシーズン2で終了してしまいました・・・。

by hiroshimapop | 2014-12-17 12:59 | おススメBOOKS | Comments(0)