坂村真民『詩人の颯声を聴く』

愛媛では、講演会が始まる前少し時間があったので、友人が坂村真民先生の記念館につれていってくれました。『念ずれば花ひらく』の詩で有名な方です。

実は、私は坂村真民先生については、あまり知りませんでした。致知でよく紹介されている、自己啓発好きのおじさま経営者が好きな詩人、くらいの認識でした。でも記念館にあった作品や、そこで購入した真民先生の対談『詩人の颯声を聴く』を読むにつけ、この方は凄まじい執念と精進の中で生きていた方だなと。

ねぼすけの私は、真民先生が8歳のときから夜明け前に起きるようになり、それ以降、目が醒めたら世が明けていたということが1度もない、という言葉に、すでに降参です! 滅多にない、でも、あまりない、でもなく、1度もないんですから。

夜明け前のひとときがいかに人間にとって大切な時間か、何度も真民先生は話されています。この対談のときには真夜中12時半に起きていると・・・。 夜中12時半といえば、私はまだ起きている時間。夜明け前どころか、世が明けるまでまだ数時間あります。 夜中3時半まで起きているのは得意なんですが、そうではなく、夜明け前からその一日を始めるってことですからね。

P29~
藤尾:先生はそれを「召喚」と呼ばれていますね。

真民:自分で起きるんじゃない、大いなるものに呼ばれて目覚めるのです。だから少しも苦痛じゃない。

P138~
藤尾:大宇宙の力を信じたら、そこに大和楽はあると

真民:信じるとかではなく、大宇宙の力というのは存在している。目に見えんだけの話です。いまこの空間にも電波は通っています。テレビもラジオも全部通っている。目には見えないけど通っている。
弘法大師なんかはやはり大宇宙というのがわかっていた人ですね。だから寅の一刻で死んでいくんです。寅の一刻というのは午前3時半です。彼は絶食をしてちょうど3時30分に即身成仏する。
(中略)
・・・だからそういう達人とか宗教の覚者という人たちは、寅の一刻の宇宙線、念派、波動、そういうのを分かったんですね。

ぼくは霊能者と違いますから針で刺すように、ピンピンと波動はきません。それでも寅の一刻というのは、波動が1日のうちで一番宇宙線の強く動いている時刻。これはいえる。
だから3時30分。ぼくは何十年、庭の朴の木の下で祈ります。そういうことが詩の中に表れてくるんでしょうね。あるいは病気にならんで済むのかもしれませんね。あるいは家内が病気をして倒れてもどこかで助けてもらって、不思議に助かっていく。そういう不思議を与えて下さるのではないかと思います。それをいまの人はやらん。いつ日が出て、いつ夜が明けた。そういうのも知らんで終わる人もいる。
(中略)

そういう夜明けの、生き生きとした、大気の呼吸、息、宇宙の息に触れて、それを飲んで呼吸して摂取して1日を始めるという人も、もうおりませんな。
(中略)


そして、こんな詩も書かれています。すみません、これって、私のことです・・・。
日を昇るにも
手をあわさず
月の沈むにも
心ひかれず
あくせくとして
一世を終えし人の
いかに多きことぞ

道のべに花咲けど見ず
梢に鳥鳴けど聞かず
せかせかとして
過ぎゆく人の
いかに多きことぞ

二度とないこの人生を
いかに生き
いかに死するか
耳かたむけることもなく
うかうかとして
老いたる人の
いかに多きことぞ

川の流れにも
風の音にも
告げ給う声のあることを
知ろうとせず
金に名誉に地位に
狂奔し終わる人の
いかに多きことぞ

生死事大無常迅速
時人を待たず噫々(ああ)

真民先生は身体が弱く、大病もされています。しかもかつては耳もあまり聞こえず、メガネがなければ本も読めなかった。それが、毎朝自分の身体に感謝を捧げる、今日もよろしくお願いしますと手を合わせていたら、いつのまにか身体は治り、目も見えるようになっていた。

P173~
寅の一刻の礼拝をし、家に帰ってお経を読み、そして彼岸の祈りに出て重信川の大橋を渡ること30年、1万回を超える。そういうことを毎日やることができるのは、それはぼくの身体の中の全細胞、つまり五臓六腑、両手両足が私のために尽くしてくれるからだという感謝で今日のぼくがある。

P184~
真民:それで、3時半には家を出て4時には河原にいます。そして月の光り、星の光り、宇宙の霊気、それから日が出ると拝んで太陽の光を吸う。それが50兆の細胞の中に入っていくでしょう。これは楽しいですよ。2度とない人生を何も後悔しません。
(中略)

・・・どうやって生きていくか、いかにして生きていくか、それがずべてです。精一杯生きたら、あとは神さま、仏さまにまかせる。
がんで死のうと、交通事故で死のうと、あるいは飛行機が落ちて死のうと、信仰をもっていた人が助かったとか、何とかいうけれども、しかし、それはまた別問題で、一所懸命生きた人は死は考えなくていい。大事なのは、生きているときに精一杯生きるということです。


耳が痛い言葉が続きますが、でも、真民先生の場合には、生きている言葉、体験からの言葉ですから、心の奥にずんと響いてきます。

詩人の颯声を聴く』は、200頁弱の小ぶりな対談本です。軽い本ですが、中身は重いです。


そういえば、この人も何年か前から夜明け前に起きて海で禊ぎをする人でした。この冬もやってるかしら。エイトスターダイヤモンドの木曜会で3月6日にこの人のお話会があります。
by hiroshimapop | 2014-02-19 17:38 | おススメBOOKS | Comments(0)

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