毎日がエドガー・ケイシー日和 ケイシーグッズ専門店テンプルビューティフル店長が世界を飛び回りながら、今を健康的に生きるヒントをお伝えします。

毎日がエドガー・ケイシー日和

『看取り先生の遺言』
看取り先生の遺言』の本、縁あってこのブログのこのページを読まれた方には全員読んでほしいくらい大推薦の1冊。

決して読んでいて心地良い本でもないですし、1ページ1ページに書かれている内容は壮絶です。しかし国民の約半分が「がん」になる時代。読者が若くても高齢であっても、現時点でがんが身近であってもなくても、自分に関係することとして読めるのではないでしょうか?

抗がん剤はどんな治療薬なのか、どうがんとつきあっていけばいいのか、がん末期の家族の在宅看護はできるのか、家族の最期とどう向き合っていいのか、自然な死とはどういうものなのか・・・? 2000人以上を看取ったがん専門医だったからこそ語れる生々しい経験や提言の数々。謙虚な気持ちで受け止めていきたいと思います。


私自身のことで言えば、母親のがんが見つかったときには抗がん剤を使いましたし、抗がん治療のために母を東京の自宅に呼び寄せ(通院の便を考え、すぐに母が入院することになった大学病院の目の前のマンションに引越しました)、ずっと付き添っていました。ですから闘病中の母親とは家族の中で一番身近に接し、そして亡くなるときにもそばにいました。

今回私ははじめて知ったことなのですが、岡部医師によると、抗がん剤投与を受けた人の汗や尿からは抗がん剤がしみ出てきており、それに触れる可能性の高い家族は間接的に抗がん剤の影響を受けてしまうのだとか。それがどれほどの影響力なのか分かりませんが、もしこのことを当時の主治医が説明してくれていたなら、まだ幼かった姪っ子が抗がん剤治療を受けた直後にはお見舞いに来ないように気をつけていたのに・・・と思います。

また、母の下顎呼吸(死戦期呼吸)が始まったときも、それが起こると半数の人は6時間から長くても1~2日で亡くなることを医師や看護師が事前に教えてくれていたら、私も他の家族も母のそばにずっといることを選択していたのに・・・、と今更ですが悔やむ思いも出てきました。

抗がん剤治療を考えている方やそのご家族の方、自宅でご家族を看取りをしたいと思われている方には貴重な情報がたくさんあります。今、その立場にいらっしゃる方はぜひご一読下さい。


また、岡部医師が立ち上げられた臨床宗教師(人が死んでいくときの道案内ができる宗教者)の活動もどんどん日本全国に広がればと思います。

私は何もその道案内を宗教者に限ることなく、たとえば、あの世や輪廻転生を受け入れ、ある程度の学びを深めた人であればそのお役目を十分担えるんじゃないかと思いますし(現時点では、どこかの宗教団体に所属する人が臨床宗教者になる前提のような感じなのですが、どうなんでしょう?)、柴田久美子さんが始められた看取り士のように、看取りについて学び、本人だけではなく家族を支えられる方がもっと増えたなら、最期の最期に、家族が静かに亡くなろうとしている人を無為な医療漬けにさせることもなく、穏やかな時間のなかで人は死に、家族もその死を受けとめられるようになると感じました。

そもそも、医師や看護師が人の死を敗北ではなく自然なこととして、もっと言うと、人が亡くなるときに経験するという『お迎え』すらも自然なこととして医療の現場が受け入れてくれるなら、人は自分の死を早い段階から準備でき、残された時間をどのように過ごすかを自分で決めることで、思い残すことなく安心して通過できるのではないでしょうか。

著者インタビュー参照(以下、著者インタビューから引用)
在宅看護の話に戻りますが、在宅の方は病院の患者さんより「お迎え」を見る割合が高いそうですね。

奥野 4年くらい前までは岡部さんは「お迎え」がくると穏やかな死を迎えられると言っていたんですが、ある講演会でお迎えが来ないと穏やかな死に方ができないのかと質問され、そこで改めて調査してみると、在宅ではお迎えがあってもなくてもほとんど穏やかな死を迎えていることが分かりました。穏やかに死を迎える環境が整っているからお迎えが現れたのです。余計な治療をしない、特に水の問題、点滴すると溺死のような状態で苦しんで死ぬ、一番苦しい死に方なんだそうです。ですから、体力と精神がバランスよく衰えていくような自然死を迎えられる状態にすることが大事です。アメリカ癌学会ではがん患者の7~8割が「幻覚」を見ると報告しています。その中に結構お迎えがあるのではないでしょうか。  
~引用おわり~

1日でも長生きをさせるのが目的の医療ではなく、医師が、患者の死をたんたんと生命の循環の1つとして、ご家族とともに見守ってもらえたら、どんなにあたたかく愛に満ちあふれた中で人は死ぬことができるでしょう。

300ページあまりの本なので、少しずつ読んでも数日あれば読み終わると思います。ご家族やお友達、できたら医療従事者の方とぜひ。

看取り先生の遺言~がんで安らかな最期を迎えるために~

立ち読みページはこちら
by hiroshimapop | 2014-02-04 19:06 | おススメBOOKS | Comments(2)
Commented by ひかる at 2014-02-06 22:00 x
ご紹介、ありがとうございます。
身内や知人、友人が癌で治療中です。皆、余命を告げられ、1日、1日を大切に生と向き合っています。
病院の医師に言われるがままに治療を受け、抗がん剤を使っていましたが効かない状態に。樹木希林さんのお話を耳にして初めて新しい治療方法があることを知りましたし、抗がん剤のことCTのことについても「えっ」とびっくり。この本も読んでみたいです。
Commented at 2014-02-08 01:12 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。