毎日がエドガー・ケイシー日和 ケイシーグッズ専門店テンプルビューティフル店長が世界を飛び回りながら、今を健康的に生きるヒントをお伝えします。

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南アフリカで感じたこと
8泊10日の南アフリカの旅もいよいよ終わり。いまシンガポールまで帰ってきたところです(空港での待ち合わせ時間に書いています)。


南アフリカ、やはり遠かった!

シンガポール経由のルートだったんですが、まずシンガポールまで7時間。8時間の乗り継ぎ待ちがあり(この時間を利用してシンガポールのナイトサファリに)、真夜中発の飛行機でヨハネスブルクへ(約10時間)。そこで多くの乗客が降りるなか、飛行機内で1時間待ってケープタウンまで約2時間。

私は、出発前夜までに仕事が終わらず、完徹のまま飛行機に乗ったこともあり、疲れと飛行機内の強い冷房があいまってシンガポールを発ったあたりから発熱と腹痛で体調が下り坂。ケープタウンに到着後も市内観光に行かず一人バスに残り、昏々と寝つづけるという事態に。でも十分すぎるほどの十分な睡眠のおかげで翌朝には復活。無事10日間の行程を終えることができました。


さて、この10日間の旅をどうお伝えしたらいいものか・・・。
実は旅の途中、何度かブログを立ち上げ、旅日記を書こうとしたものの、何も書けず・・・。

というのも、アフリカを旅行しているのに、アフリカを旅行している気分にならなかったことが1つ。たとえるなら、アフリカの民族音楽を聞きに行ったら、演奏されていたのは欧米の音楽だったという感じ。

もちろん、これは私の勉強不足と南アフリカ特有の歴史もあります。
南アフリカはアウストラルピテクスの化石が見つかるなど人類発祥の地とも言われるなか、歴史的には長く少数の原住民族が住んでいた以外、ほとんど他国との人の交流がなかった土地で、1500年前後、ヨーロッパからの移民によって都市が築かれ始めたいう歴史があるだけに、アフリカなのに欧米のような雰囲気を持っていたとしても当然といえば当然。私たちが『アフリカ』と聞いて思い浮かぶようなアフリカらしさを求めても、それは日本を初めて旅行する人が、日本に芸者とサムライを求めるようなものかもしれません。

とはいえ、現在の南アフリカは、人口の約9割が黒人とアジア系や少数民族を含むカラードと言われる有色人種、1割弱が白人で構成されている国なのだそうですが、私たちが行った先々で出会ったのは、白人が8~9割、残りが黒人かカラードという印象。ということは、私たちが訪れたのは南アフリカのごく一部。それも白人が多く暮らす地域をなぞっただけということになり、結局、私はどれほどの南アフリカに出逢ったのか、よく分からなかったのです。


そもそも旅行前に私知っていた南アフリカは、喜望峰という、なぜかそこだけが日本語名で書かれている岬があるところ、かつて人種隔離政策と白人優位主義があからさまにあった国、ネルソン・マンデラ元大統領の国、以前、裸足のランナーとしてオリンピックで話題になった女の子の出身地・・・・。だいたいこんなところ。つまりほとんど知らなかったわけです。野生動物のサファリが出来ることさえ知らなかった。

もちろん、野生動物は美しかったし、間近でみたクジラには圧倒されたし、野生のペンギンも可愛かったし、創世期の地球がそのままむきだしになっているかのような大地は迫力があったし、どこも素晴らしかったんですが、野生動物を見たければアフリカ中部のサファリのほうが何倍も迫力があり、またヨーロッパ風の美しい街並みを見たければヨーロッパに行けばいいわけで、そういう意味で、9割を占めるという黒人、カラードの人があまり歩いていない南アフリカの美しい街と景色を見ただけでは、いったいどこまで南アフリカに触れられたのか実感がないのです・・・。

山元加津子さんや小林正樹さんと行く夏の旅は、目的地がどこであろうと、旅をすること自体が目的になる特別な旅ではあるんですが、中学時代の愛読書が本多勝一のルポルタージュ、高校時代は朝日ジャーナルを欠かさず読んでいた私としては、美しいだけの街はどうも好みじゃないというところがあるのです。


そんななか、強烈な印象を残したのは、やはりネルソン・マンデラ元大統領が収容されていたロベン島の黒人専用の刑務所。ここは訪れているさいちゅうも、帰る途中も、そして帰ってからも、ずっと心を掻き乱され、いまだ混乱の中にいる気がします。


人という生き物を知るために何が起こったか学んだり訪れたほうがいい場所が世界にいくつもありますが(例えば日本だと知覧、広島、沖縄、海外だとアウシュビッツやポルポトの大虐殺跡など)、ロベン島はその1つ。

かつてここで囚人として収容されていた人がいまガイドとして案内をされており、その男性が「ここは和解の島です」とお話されていました。刑務所内の、身長150cmの私でさえ、あまりの狭さに圧迫感を感じた灰色の冷たいコンクリートに囲まれた独房の中、いつ出られるとも分からない中で、自分を見失わなかっただけではなく、自分の次の世代の人たちに平和と希望をもたらすため、自分の人生や命を捧げることさえ厭わなかったマンデラ元大統領や元囚人の皆さん。その強い志、魂の大きさに圧倒される思いでした。

南アフリカ・・・。私にはロベン島を訪れることができたのは最大のギフト。旅の最後の最後にやはり南アフリカの旅のクライマックスが来たのでした。ここを訪れるだけに南アフリカに行く価値ありです。

成田に向かう飛行機の搭乗時刻がそろそろなので、ロベン島についてはまたあらためて。

              喜望峰を望むケープポイント(山元加津子さんと)
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              ここがアフリカの最南西端の喜望峰
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by hiroshimapop | 2013-08-05 08:59 | ただいま海外で体験中! | Comments(0)